あの日みた夕日はこの空で繋がっていますか (ページ11)

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ホームルーム3 ページ11

そんな時、後ろから和の声が聞こえてきた。

「そんなこといって、じょ、冗談とかじゃないの？」

明らかに和の声は震えていた。

そりゃそうだ。昨日もいつもの六人で遊んでいたんだから。
ほかの三人も同様に思ったはずだ。

「冗談でもなんでもない。紛れもない真実です。

こんなことを伝えなくてはいけなくなったことも、先生は悔しい。」

和は「嘘だろ」と小さい声で何回もつぶやいていた。

まーは前の方に座っていたからよく見えなかったけど、すすり泣いているように感じた。

翔はうつむいて震えていた。

智はこうすけの席をずっとみていた。

「三時間目が終わったら体育館で全校集会があります。

犯人がまだ捕まってないこともあり、安全の為に今日は帰ってもらいます。

今伝えられるのはそれだけです。以上。静かにしておくように。」

と言って担任は涙を堪えながら廊下にでた。

警察らしき人たちに会釈をし、一緒に職員室へ戻っていった。

担任の先生が悪いわけではないのに、なぜか中学生の俺には冷たく感じてしまった。