好きな人はてめぇーだよ ページ22
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もう言ってしまったのなら引き返せねぇ
先輩見てぇな男を置き去りにAの首根っこを掴みこの場を後にした
「ねぇ、爆豪くん!はなせえええ」
なんか言ってる奴はいるが聞く耳を持たないようにする
「そろそろ首いたいー！」
と、喚き出したので人もいるが廊下で立ち止まった
『んだよ』
さっきの告白がまるでなかったかのように振る舞う
「いや、だからささっきの何？俺のも…」
『あぁ!!お前ってやつは!!』
こいつの口を閉じた無理やり
人のいる所で大声で言うなや
「え、でもこくは…」
『死ねええ』
「否定しないってことはそういうこと？」
『お前まじで…はぁ、そうだけどなんか文句あっか？』
「はあああああ？！あの爆豪くんが？！」
『お前マジで声でけぇんだよ』
こいつは口を開く度に俺の地雷に触れる
無自覚でやってるのが尚更苛立つ
廊下を流れる人はそんな俺達のやり取りに、ガヤガヤと騒いでいた
こんな所で告白するつもり無かったのによ…クソが
これも罪ぶけぇあいつのせいだ
これも全部
こんな気持ちにさせたのも全部全部
俺は、彼女にこう言った
『お前聞いたよな？好きな人いんのかって』
「え？あぁ、うん」
『それがてめぇーなんだよ｡2度も言わすなや』
「え？なんかごめん…ってえ？！」
『気づくのおせーんだよ､A』
三度目の正直
やっとこいつに伝わった…
『A､お前俺に何度告白させるつもりだよ｡これでも伝わんなかったら、こっから落とすぞ』
「え、もうわけわかんないくらい嬉しいんだけど」
そういって、Aはその場に崩れ落ちるように涙した
手で顔は隠れてるけど溢れんばかりに出る、嬉し涙を見れば俺は優しく笑った
『やっと伝わったかよ』
『んで、返事は？』
しゃがんであいつの頭を撫でながら聞くと
「勝己はもう私のものなの」
そう睨みを効かせながら言ったあいつ
『あぁ、そうだな』
やっと伝わったかよー
こんなロマンチックじゃねぇ場所で告白するつもり無かったのによー
でも、いっか
こいつの笑顔見れたし
『幸せにしたるわA』
ＥＮＤ
終わり
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薇兎ｰらぅｰ(プロフ) - さほさん» ありがとうこざいます！復活しましたら一気に執筆致します！ (2021年9月28日 21時) (
レス) @page1 id: 4c9877fa31 (このIDを非表示/違反報告)
さほ - 作者さんお大事にしてください！！ (2021年9月28日 16時) (レス) id: 795b289884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぅ
x他1人 | 作成日時：2021年9月26日 19時
