私の彼氏【緑谷出久】

▷▶ミスコンに彼女ちゃん ページ9

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今日、私の学校では文化祭が開催された


クラスの出し物は一般的な演劇


まぁ、私がお姫様役のヒロインですけどね？


私抜きでヒロインなんぞ無理にも程がありますこと


私は持ち前のハイスペックさを生かして


自分らのクラスをより華やかにした


本番は大成功


観客の歓声で幕を閉じた


｢氷柱さん名演技だったぜ！｣


｢当たり前です｣


｢クールな氷柱も最高だ｣


｢変な連中ですこと｣


私達の演劇は午前中


午後からは自由行動だ


私はクラスTシャツを着ながら歩き回った


今日は出久も来ているのだ！


出久を探しながら当たりを眺めていると


腕を誰かに強く掴まれた


｢おい氷柱探したぞ！お前ミスコン出場者だからこっちこい。もうとっくにみんな準備終わってんぞ｣


｢はあああ？？？！！｣


聞いてない


そんなの聞いてない


てか、私が美しいのは周知の事実でしょ


わざわざ華を見せびらかすとか滅相もない


時間の無駄


｢いやいや､なんで私が…｣


｢田中が勝手に申請したんだよ。この学校のミスコンは推薦で意志関係なくエントリーできるから｣


そういうクラスメイトの男子に説得されるかのように


会場へと連れていかれた


まだ出久に会ってないし、ひと言も喋っていない


準備を終え私は時間が無いなか携帯で出久に知らせた


A中央広場来て


それだけを打ち私はそそくさと準備した


個性をぶっぱなせばいいとか言われたけど


ありのままの美しさを見て欲しかった


ので、素の輝きで私行きます


隣の組の女子が終わり飛び入り参加の私がラストだった


ラストだから余計緊張する…


私はランウェイを歩いてるように進んだ


モデル小さな頃に何度かしてた


その経験値が今活かされ自分を魅せる事に成功


周りからは


｢綺麗な女の子だ…｣


｢あの子うちの事務所に来たら売れるぞ｣


｢相当な容姿を持つ子ね｣


様々な黄色い歓声が飛び交った


本命の出久は今来たかのように息を切らしてた


そのまま出番は終了し投票の結果を待った


私含め６人出場者し結果は…

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私は優勝トロフィーを持ちやっとの思いで出久に駆け寄った


｢おめでとうAちゃん｣


微笑む出久はどこか寂しそうだった

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緑谷side


Aちゃんが僕に内緒でミスコンに出て優勝した


嬉しいけどね…でもね


心は複雑でそれでいて


僕のAちゃんなのに…と思ってしまった



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