パン屑46個 ページ48
Aの言葉に、クランは不思議そうに首を傾げた
その仕草は、クランがよくするもので…
先程の言葉に裏がないのだ、と思ってしまう
『本当に、前衛で戦うのか？』
ｸﾗﾝ｢ん…なんでそんなこと聞くんですか？｣
『命の危険があるんだぞ？』
ｸﾗﾝ｢分かってます…奪う、奪われるの環境になるってこと｣
ﾐﾄﾞ｢⋯⋯死んだら何も無いﾝﾀﾞﾖ？｣
ｸﾗﾝ｢はい｡何も残らない｡全部、おしまいなんですよね？｣
ﾐﾄﾞ｢わかってないﾖ…｣
みどりはそう言うと、鮮やかな石が特徴的な杖を取り出す
聞き取れない小さな声で何かを呟くと、その先をクランに向け
くるりと弄ぶように回した
すると瞬きの間に部屋の空気が一転し…
冷たく鋭い空気が肺の中を満たしては抜けていく
吐いた息が白くなるのが薄らに分かった
みどりの背後にはゆらゆらとゴースト達が揺れ 次の言葉を待つ
ﾐﾄﾞ｢"マウトゥ·イクティラーフ(死者の暗示)"｣
白い息が途切れると同時に、ゴースト達がクランに向かう
一瞬構えるクランを余所に
ゴースト達はするりとクランの体をすり抜けた
同じ様にAやラズ達、ナカムとスマイルの体も
ゴーストがすり抜けていき 見たことの無い景色を見せた
それが自身の記憶なのか、それとも知らない誰かの記憶なのか
自覚する間もなく、何処からか唸り声が耳をさす
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何を言っているか聞き取れないのに、意味だけが脳に並ぶ
声なのか音なのか分からないものが、訴える
見えない何かが、真っ直ぐ瞳を見つめながら叫ぶ
逸らそうとも許されない気配は、徐々に精神を蝕んでいく
ー縺励ル縺滓ｭｻ繝翫そ豁ｻ縺ｫ繧呈ｭｻ繧呈ｭｻ繝ｲ
ー逞帙＞繧､縺?◆闍ｦ縺礼?縺?≠縺ゅヤ繧峨ｄ繝?縺?Ζ繝?
ﾐﾄﾞ｢聞こえるﾖﾈ？これ、死んだ人達のｺｴ｣
ｸﾗﾝ｢⋯⋯｣
ﾐﾄﾞ｢終わりの始まりﾅﾝﾀﾞﾖ｡無の始まり｡永遠に真っ暗ﾅﾉ｣
ｸﾗﾝ｢私は、大丈夫です｣
ﾐﾄﾞ｢ﾐﾝﾅそう言うﾖ…でもね、大丈夫じゃﾅｲ｡どんどん壊れてｲｸ｣
ｸﾗﾝ｢私は壊れたりなんかしないです｣
ﾐﾄﾞ｢壊れるﾖ｣
同じ言葉を互いに投げ合う
進むはずのない会話が進んだのは、亡者の一言だった
ー 縺?″繧ｿ縺九▲縺
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
