パン屑40個 ページ42
ずっと何も言わなかったAが口を開いたのは
レウクラウドが何度も彼に声を掛けようとしたからだろう
煮え切らず、渋々といった様子が顕著に出ていた
『聞きたいことあるんだろ｡聞けよ』
ﾚｳ｢ぅえ？！！いや、あーの…｣
『⋯どれだ』
ﾚｳ｢どれ、というのは…｣
『反乱後に国軍を抜けたことか？パン屋をしていたことか？
スラムの子供の為に馬鹿みたいにパンを分け与えたことか？
その内の一人に殺されかけたことか？
あぁ、そう言えば家に置いてた2人の魔術師の事もあるか』
ﾚｳ｢⋯⋯⋯⋯⋯｣
全て、聞き出そうとしていたことだった
的の中心を射貫かれたような感覚に、レウクラウドは固まる
そして、その後押し寄せてくる罪悪感に俯き
シャボン玉が割れるかのような小さな声で"ごめん"と告げる
『謝ることじゃねぇよ…
ただ、わりぃ…まだ事態を整理できてねぇんだ…』
ﾚｳ｢ん、それはわかってる｡だから、無理には聞かないよ｣
そう言って笑うレウクラウド
その笑みは何処か国王であるらっだぁに似ていた
『今、クランは…？』
ﾚｳ｢みどりくんが診てるよ
魔力に関してはみどりくんが1番だからね｣
『そうか…』
ひとりじゃないなら、それでいい
俺がそばに、なんてわがままは言わない
ただ生きていてくれれば、今はそれでいい…
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
