パン屑35個 ページ37
朝、もう兵士達が鍛練を始めた頃
部屋には王と幹部達が勢揃いしていた
王の纏うオーラは柔らかくて、不思議と安心感が湧いてきた
ﾗ｢おはよ〜寝れた？｣
ﾅｶ｢はい！ありがとうございます！｣
ﾗ｢元気だねぇwどーしようか？本題入っても大丈夫？｣
こちらを気に掛けながら話しかけて来る王
それは、今まで彼らが会ったことの無いものだった
ﾅｶ｢俺らは大丈夫です！お願いします｣
ﾗ｢ん、じゃあまず…君らはどーしたい？｣
"どう"
それは彼等にとっての1番の問題であり、願望のこと
駆け引きも、ましてや自白剤なんてものもない中で
真っ直ぐに聞いてくれたのが、嬉しかった
ﾅｶ｢⋯どう…どうしようかな…何処から話したらいいか……｣
ﾗ｢好きに話していいよw今日はその為に時間作ったし｣
ｺﾝ｢作ったの、俺な？ww｣
ﾗ｢ありがとねぇ、いつも助かってるよw｣
ｺﾝ｢ほんとかよww｣
王と幹部とは思えない距離感に、少し混乱しそうになる
それはNakamuに限った事では無いようで…
隣に座るスマイルも、珍しく表情筋を動かしていた
ﾗ｢そうだなー…こっちで仕切った方が話しやすい？｣
ﾅｶ｢あ、そうですね！そうして頂けると…助かるかも…｣
ﾗ｢おっけー｡ならまず、君らの名前は？｣
そうして、幾つか質問と答えが飛び交う
名前、出生、年齢…パン屋に居た理由まで聞いて
今度は隣に控えていたコンタミが口を開いた
ｺﾝ｢勝手に調べちゃったんだけどね、君達俺ら…
と言うより、王サマのこと探してたんだよね？依頼で｣
唐突に、確信を着いた質問を投げられる
ほぼ雑談で緩んでいた空気が一転
ヒリつくような敵意が向けられたのに気付くのには
さほど時間は必要無かった
ﾅｶ｢⋯その…命狙ってたとかじゃなくて…｣
ｺﾝ｢そうなの？てっきり暗殺に来たのかと思ったなー｣
ﾅｶ｢そうですよね…でも！本当に違くて！｣
その言葉に、幹部から向けられる眼差しは、鋭くて冷たい
当然の反応だと分かっていても 受け入れるには難しい
ﾅｶ｢⋯すみません…正直に話します……
俺ら、俺を含めた6人を、この国に入れて欲しいんです！｣
頭を下げ、懇願の意を示す
それに返される言葉はなく、ただ少しの沈黙が流れていく
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
