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パン屑33個 ページ35

少し時間は遡り、彼等が部屋に連れられた後のこと
月はまだ頂点に達したくらいだろうか
今夜は満月らしく、体内の魔力がよく回る
月の周期の内、満月と新月の日は決まってこうだ

抑えている魔力が、まるで暴れるように駆け巡る
それは、普段魔法を使わない2人にはとても苦になるのを
国の王も、幹部たちも、Aすら知らない

ナカ「きっつ…やっぱ慣れねぇなこれw大丈夫?」
スマ「むり」
ナカ「だよな…」

今の彼らに出来るのは精々、魔力を変換して流す事だけ
それを物語るかのように、色違いの尾を不機嫌に叩き付ける
しかしそれも、大した消費にはならないようで…
歯を食いしばり 只管身を守る様に抱きしめている

ナカ「あいつら、大丈夫かな」
スマ「大丈夫じゃねぇだろーな…シャケが特に無理そう」
ナカ「それわかるw」

そこからは、誰から初めに連絡が来るかで意識を繋ぐ

彼等は、魂に枷を繋いでいた
故に生じた力は、互いの意識を繋げるもの
所謂テレパシーと称されるそれは、彼等の安定剤だった

それでもやはり 心寂しくなるのは必然で…
それを少しでも緩和する為に、2人1組で動いているのだ

誰か彼かなんて話していると、ふと脳内に声が聞こえた
その声は、2人の中で何度も名前が上がった人物のもので
2人は少し嬉しそうに、笑って返事をしている

"「生きてる?」"
"ナカ「生きてるー死にそうなら連絡するわw」"
"「それもそうかw今日しんどくね?」"
"ナカ「空見た?満月なんだけど」"
"「あーそれでか…俺もなんだけど、Broooockヤバくてさ」"
"スマ「声聞こえなくね?」"
"「もう俺の横で寝てる。俺ら今日洞窟なんよ」"
"ナカ「え、大丈夫?」"
"「んー、、微妙かな…そっちは?」"

促されるままこちらの経緯を説明する
とあるパン屋に拾われたこと、その流れで城にいること、
国王と会えた為、明日交渉してみること…
諸々話し終えた頃に、また1つ声が増えた

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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます。これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました!v.v.tの登場も熱い!応援してます更新ファイトです!(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:_teto__teto_ | 作成日時:2023年2月14日 18時

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