パン屑31個 ページ33
城門を潜る少し前に、国王は合流した
少しの炭臭さと、それに似合わぬ 屈託のない笑み
探ろうとも探らせてくれない裏は いつかの嵐の前を連想させた
国王の意向で、子供達とパン屋は医務室に
パン屋の家に居た2人は、表向きは来客用とされる
訳あり部屋に入れられて、今日は休む様にと言い渡される
ﾗ｢幹部達は着いてきて｡これからの話するから｣
いつもの優しさは感じさせない、頂点に立つ者の眼差し
その中に渦巻く重荷を分かつ為の話合い
1人に背負わせない為と皆が誓った約束は、彼らの絆故
絡まり 結び合い 時に解けようとも 決して千切れることは無い
⋯⋯
⋯
ﾗ｢じゃあ、明日は今言った通りで｣
ｺﾝ｢⋯最後の確認なんだけど、本当に"みっどーはパン屋さんの家の暖炉の火を消してない"んだよね？｣
ﾐﾄﾞ｢ｿｰﾀﾞﾖ…まさか火事になるなんて思わなかったｼ…｣
ｷｮ｢ちとしつこない？コンちゃん｣
ﾚｳ｢まあまあ！ね！確認だから！｣
ｺﾝ｢そーだよぉw我らがらっだぁ君は、1人で悪者になりたがるフシがある訳だし？みっどーもそうじゃん？｣
深夜も深夜
月が傾き、もう直に太陽が世界を照らす時間になる頃
会議室に集まった5人は話していた
それは今までの事
前国王の時代のAの話
今の金豚の地位に居た彼は、どういう訳か国の影を知っていた
そしてその命を救わんとし、この国の歴史に残る事となる反乱を起こし、見事に勝利を収めて 突如として姿を消した
彼の経歴は、今の幹部達のみならず 兵士達の間でも伝説となり
また同時に灯火ともなる程に、素晴らしいものばかりだ
故に、皆には理解が出来なかった
それを、直接聞き出そうという方向に決まった
そしてこれからの事
国軍に引き戻した後のAの話
子供達は全ての面倒を見る代わりに、簡単な仕事を提案する事
勿論賃金も発生し、生活の保証もつき、身の安全も約束する
その代わりに、A自身には国軍として属する事
家を無くした彼にとって、これがどれほどの力になるかは
分からないが、思い付く限りを絞り出した結果だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
