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パン屑30個 ページ32

ジッと見詰められていると、今度は入口から足音…
次から次へと…もう夜中なんだけどな
そんな愚痴に似た言葉を内心吐いていると
扉からは予想外の人物が顔を覗かしていた

ラ「大丈夫〜?」
コン「らっだぁ?待っててって言ったのに」
レウ「ごめん…連れてってって煩かったから」
ラ「レウ〜〜??」

然程怒った様子もなくレウさんに突っかかるらっだぁ
そのまま、目を覚ました子供を覗き込む
その目は大好きな優しさを含んでいて…
横たわったままの子供は、それに涙を浮かべていた

コン「ラズ、だよね?」
ラズ「⋯お兄ちゃんは…なんで……?」
ラ「大丈夫。絶対助けるからな〜今は寝とけよ〜」
ラズ「ぜったいに…?やくそく?」
ラ「⋯ん、約束。だから寝とけ〜」

そう言って、ラズちゃんの頭をゆっくり撫でるらっだぁ
次第にその目は閉じられていき、ゆっくりと寝落ちた
そんならっだぁに、俺らの表情は険しくなる…

ラ「そんな顔すんなよ〜シワになるよ?w」
コン「誰のせいだと…気軽にそんな約束とか…」
ラ「大丈夫だってw死なせないし」
レウ「でも…やめてよ、心臓に悪いんだけど」

俺達を宥めるように笑うらっだぁ
その笑顔は、いつもと変わらなくて…
何も言えなくなる

簡単に吐いた言葉に らっだぁの命が揺れる…
それだけの価値が…らっだぁの命をかける価値が
あと男にあるとは、俺は思えない




そんなことを思っていると、また足音
思考に余裕が無い俺は、その先を睨む

向こうから現れたのはみっどーと
みっどーに連れられた2人の大人だった

ミド「ツレテキタゾー。オ"ラ、ハイレ!」
「いたた…入りますって!」
「ちょ、ナカム踏んでる」
「ごめんじゃん!好きに動けないの今!」

騒がしい2人の背後には、半透明に緑の魔女帽子のゴーストが
ゆらゆらと揺れている
みっどーの魔術で使役されているゴーストなのは、一目瞭然

問題なのは、彼等がパン屋さんの家で何をしていたのか、だ

ラ「⋯なるほど、ねぇ…取り敢えず全員城に来ようか
俺はパン屋さんのお店燃やしてきちゃうから、先行ってて
フワッティーで後追いかけるわー」

そう言ってふらりと立ち去るらっだぁ
⋯いや、今の目付きを見るに、今は我らが王と呼ぶべきかな?

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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます。これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました!v.v.tの登場も熱い!応援してます更新ファイトです!(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:_teto__teto_ | 作成日時:2023年2月14日 18時

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