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パン屑29個 ページ31

コン「あーあ…折角撫でて貰えそうだったのに…
まあいいや、みっどーどんな?そっちの状況は」
ミド「ンン…パンヤサンの家に、2人…」
コン「ありゃ、不法侵入?」
ミド「ンーン、トモダチか、お客さん…?」
コン「ちゃんと見てた?w」
ミド「ねンむい…」

そう言って、あくび混じりに返事をされる
ふぅ…と溜息をつくと、後から着いてきたレウさんが合流する
レウさんは惨状を見ると、分かりやすく顔を歪めた

コン「はーい、そんな顔しなーい」
レウ「でもこれ…こども……」
コン「だから言ったでしょ?何があるか分からないって」

子どもに近付いて、ショックと傷で気絶したパン屋さん

分かっていたわけじゃない
でも、いつかこうなるんじゃないかと…
共依存の果ては、いつもこうだと知っていたから

レウ「子供は慎重に運んで。あと、その長髪の子」
コン「クランちゃん、ね」
レウ「⋯クランちゃんは魔力回復の点滴もしてね」

部下達に的確な指示を出すレウさん

魔力が底を尽きると、生命力を魔力に変換しようとする
その為、生命力が著しく削られる場合がある
その多くは、元々持つ魔力が高い場合か、生を諦めた場合…

この子の場合前者は分からないけど、後者は確実に起こり得る
だってそうじゃなきゃ、無理心中なんてしないでしょ?

レウ「パン屋さんは…どうしようか…外傷が酷いよ」
コン「そりゃ炎の海に生身を投げられたからねぇ」
レウ「取り敢えず再生を…」

そう言って、涙の入った小瓶を開けて 中身を垂らす
みるみる内に皮膚は塞がり、その下の傷だけが痛々しく見える
それでも、応急処置だとするなら上々だ

レウ「包帯頂戴」
「はい!」
レウ「あと馬車を寄せといて。子供達も馬車に乗せてくから」
コン「皆乗る?」
レウ「2台連れてきたから多分大丈夫だとおもうけど…」
コン「さっすがレウさーん」

そんな談笑を交わしていると、小さな呻き声が聞こえた
声の方を向くと、小さな瞳が俺達を捉えていた

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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます。これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました!v.v.tの登場も熱い!応援してます更新ファイトです!(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:_teto__teto_ | 作成日時:2023年2月14日 18時

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