パン屑27個 ページ29
添えた手に、クランの涙が沁みる
何時間…何分…何秒そうしていたか、分からない
永遠の様な一瞬に、息の仕方を忘れそうになった
『ｯ…どういう事だ？何がいいんだ？』
ｸﾗﾝ｢もう、私達に縛られなくていいんだよ｣
『お前らに縛られるような存在じゃねぇ
俺が好きでやってるんだから、お前が気を遣うな』
ｸﾗﾝ｢⋯今日の、お城のお話
きっとAさんにとっては、とても良い事なんでしょ？
でも、私達の存在が、それを邪魔してるんでしょ？｣
言ってる意味が、分からなかった
俺は、俺の意思でこの場所に残ることを選んだ
だがそれは、子供達にそんな事を思わせる選択肢なのか？
わからない
『⋯他の子供達は何処だ？』
ｸﾗﾝ｢皆いるよ｡皆、静かに眠ってるの｣
そう呟くクランの手には、1つの薬瓶が握られている
注視しなくても、それが何の薬か…
分かりたくない気持ちに反して、脳は瞬時に理解した
分かりたくナイ
『なんで、、睡眠薬なんか持ってんだ
どうやって手に入れた？何をするつもりだ？！クラン！』
俺は、どうすればよかった？
自分の意思を捻じ殺し、国軍に戻ればよかったのか…？
わカらなイ
だめだ、押し殺せ
これ以上、思考を乱すようなことをするな
頼むから俺に、お前に刃を向けるようなことをさせるな…
ｸﾗﾝ｢私、ね？考えたの…考えて考えて…
それでね？皆と一緒にいこうって決めたの｣
『やめろ…』
ｸﾗﾝ｢止めないでAさん
お願いだから、私達を貴方の枷にしないで｣
『だめだ、クラン！！！』
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
