パン屑25個 ページ27
ー国の王
昼間に顔を合わせたらっだぁのことだ
あの優しさ全開のオーラから
普通の人間が見抜く事は出来ない筈
ということは…スパイがいる｡若しくは、その情報が漏れている
可能性の話だが、目を瞑っておくにはあまりに危険だ
『さぁ？俺らスラム民が国の王様の事を知ってると思うか？』
鼻で笑ってやると、彼等は顔色を変えて…
その頭を勢いよく下げて俺に縋ってきた
｢もし本当なら、助けて下さい｣
助ける？
ー何から、誰を助けろというのか
やめろ、考えさせるな
ーどんな危機に晒されているというのか
これ以上悩むのは、俺の首を絞める事になる
ーもしそれが命の危機なのだとしたら、見捨てるのか？
俺だけの首じゃない｡国の王も幹部も、あの子供達もだ
ーまた、あの時のように？？
｢⋯⋯すんません…忘れて下さい｡おいナカム、行くぞ｣
｢あちょ！スマイル！すみません、ありがとうございました！｣
簡単に謝罪と礼を述べ、その足を表通りに向ける
行く宛があるのかないのか…
それすら分からない足取りは、見て見ぬふりをするには
あまりに頼りないものだった
そうだ、そのせいだ
だから俺は、それに揺らいだのだ
『⋯俺の店がある｡暖なら取れる｡あとは、好きにしろ』
そう言って、俺は裏道に足を向ける
着いてきているのか、いないのか…俺には然程重要ではない
ただもし、彼等が魔法使い…魔術師なのだとしたら
その命を見て見ぬふりは出来なかった
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漸く新しい方を出せました…
今後どうなるか、ご期待ください｡
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
