パン屑19個 ページ21
4人が簡単な挨拶をしているのを見るに、幹部なのだろう
礼儀に則り、立ち上がって其方に顔を向けると
その先で 大きな物が落ちる音がした
そして、聞き間違いでなければ 向こうの人物は俺の名を呼んだ
その声はとてもか細く、震えている様に聞こえたのは
聞き間違いだと信じたい…
「ッ、Aさん……?」
声の主は、落ちた剣のことなど忘れた様に早足で近付く
同時に、鮮明に見えてくる彼の顔
大人びたが、昔の面影を残しているその顔を、俺は知ってる
嘗て共に戦場に繰り出し、互いの命を預けあった人物
『⋯金豚…か?』
キョ「っ、俺の事、覚えてます?」
『あぁ……覚えてるよ。俺が、命を預けた相棒…
背中を任せ、任された片割れ。久し振りだな、金豚』
名前を呼ぶと 大きくなった体に抱き締められる
首に埋まったくせっ毛は、相変わらず擽ったい
紅茶の香りに混じったタバコの匂いも、変わらないまま…
それでも、彼の体の大きさと、瞳から零れる涙で
時だけはしっかりと流れていたのだと感じさせられた
コン「ビンゴだったみたいで何より」
ミド「コンちゃん、ワカッテタデショ」
コン「えー?どうだろうね?w」
レウ「え、、、と…らっだぁ?」
ラ「んー?今はいんじゃね?きょーさんがこれ放る程何でしょw」
周りから聞こえる言葉に何も言わず
今はただ静かに再会を、体全てで噛み締めていたい…
⋯⋯
⋯
『それで?金豚はなんで俺を探してたんだ?
ああいや、まて…その前に幹部たちの紹介を頼みたいんだが…』
キョ「まだしとらんかったん?!」
ラ「⋯へへw」
一頻り再開の会話を交わしたあとで切り出す
国王とコンタミ様の名前は聞いているが…
他2人の名前はまだ聞いていない
その事を話すと、金豚は分かりやすく驚いていた
その事に国王は笑って返すが、すぐ金豚に頬を摘まれる
ラ「いたたたw痛いよきょーさんw」
キョ「やかましいわwえーっと…」
ラ「俺がするよ。まず俺は、さっきも言った通り 国王のらっだぁ
そっちは 近接迎撃部隊隊長の 金豚きょー
隣の赤いのが、後衛援護部隊隊長の レウクラウド
レウの向かいの緑のが、遠距離部隊隊長の みどりいろ
その隣の紫のが、内外情勢管理長の コンタミ。以上かな?」
『はぁ…』
難しいが、どこか懐かしさを感じる単語が並ぶ
思い出に浸る間もなく、こちらの紹介を促された
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます。これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました!v.v.tの登場も熱い!応援してます更新ファイトです!(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:_teto__teto_ | 作成日時:2023年2月14日 18時