パン屑18個 ページ20
彼等に習って背筋を伸ばし待っていると
ゆっくりと開かれた扉の奥から 優しいオーラの男が入ってきた
この国に、こんな人間がいるのかと考えていると
ぐるっとこちらを一望して、目元を歪ませ 一言呟く
｢⋯⋯俺それやだって言ったじゃ〜ん｣
聞こえた声もまた優しいもので…
心地良さと安心感が、じんわりと心に拡がった
3人はその反応を待っていたのか、嬉しそうに笑っていた
俺はと言うと、この状況がよく分からなくて…
しかし、何故か彼が国王なのだろうと直感でそう思った
それと同時に、自分の無礼に気付き すぐ膝をつく
『失礼しました、国王陛下｡本日はお招き頂きありがとうございます
囁かでは御座いますが 私の店のパンをお持ちしましたので…』
｢あーあー！そう言うのいいから！本当に！w
顔上げて椅子座ってて？！ね？お願いだからww｣
身体を支えるように持ち上げられ、床に着いた膝を祓われる
そのままエスコートの様な形で座らされ
目の前のティーカップに、王直々に紅茶が注がれた
｢まあ飲みなって〜、まだ揃ってないみたいだし？｣
『⋯はい…頂きます……』
ｺﾝ｢ｯwふふふwwwあー面白w｣
ﾐﾄﾞ｢変な顔wwﾊﾟﾝﾔｻﾝもﾗﾀﾞｵｸﾝもwwﾝﾊﾊﾊﾊww｣
ﾚｳ｢ちょww2人とも…w｣
頭が着いてこない
ここは国の統治を行う城で、その一室で…
目の前には国王と、国王を支える幹部達がいて…
それなのに、この空気はなんなんだ？
まるで友達…いや、、もっと距離が近い
家族、そんな言葉がピタリと嵌りそうな空気感だ
『国王陛下…あの……』
｢ん？あれ？名前聞いてないの？てか、知らない？｣
『申し訳ありません…
私はスラム付近の者なので、国の情報等は滅法疎くて…』
｢あーそーなんだ！
ごめんね？なんかw俺が、一応国王してる"らっだぁ"です☆｣
『らっだぁ様…数々の無礼、申し訳ありません』
ﾗ｢いいって！本当に！wらっだぁで良いし、タメでいいよw｣
ｺﾝ｢それは不味いでしょwこの子が首飛ばされるよ？｣
ﾚｳ｢後々、って事で良いんじゃない？｣
『後々……？』
ﾚｳ｢あれ？何も話してないの？！｣
何も……？スラム民に、何を話すというのか
こうして言葉を交わす事すら、普通なら叶わないのに…
そんな事を考えていると、また扉が開かれた
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_teto__teto_(プロフ) - とくめいさん» ありがとうございます｡これからもっと増えると思いますが…何卒、よろしくお願いします┏● (2023年2月27日 21時) (
レス) id: 81bd52e713 (このIDを非表示/違反報告)
とくめい - コメント失礼します。こちらのお話めちゃ好みに刺さりました！v.v.tの登場も熱い！応援してます更新ファイトです！(プレッシャーになりませんように…) (2023年2月26日 19時) (レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_teto__teto_ | 作成日時：2023年2月14日 18時
