48.mg ページ48
かっこつけて深澤くんをお持ち帰りしようと試みたものの、そういえば今俺の家はいつも通りめちゃくちゃ散らかってるわ....なんてことを思い出した。
で、正直にそれを伝えた結果ここに至る。
綺麗とは言わないけれど、俺の家よりはだいぶマシ。
生活感のある、むしろ居心地の良い部屋だ。
そう、即ち俺達は今深澤くん宅でおうちデート中だ。
「マイ、帰ったぞ。今日も良い子にしてたか?」
「何それ、ダンゴムシ?」
「ダイオウグソクムシ。海の中にいるの。水族館に行った時、ラウールが選んでくれたんだ。」
「だからマイなの?」
「そうだよ。」
「えー、なんか嫌だ。そいつの名前、メロンとかにしない?」
「なんでメロン?」
「『めぐろれん』、一文字ずつ飛ばして読むとメロン。」
「なるほど....。でも、変えないよ。この子はマイ。」
「ちぇ....」
深澤くんの部屋が多少狭く感じるのは、たぶん普段いじられているアレのせいではない。
所狭しと並べられたぬいぐるみ達、きっとクレーンゲームでの獲得品だろう。
彼らがこの部屋の床面積の大部分を占めている。
ちょっと....ヤバい。
可愛いかも。
だって、当たり前だけどこの人ここで生活してるんだよね?
色とりどりのぬいぐるみ達に囲まれて、時折話しかけたりなんかして。
そんな生活送ってるんだよね?
うわぁ....
俺の彼女、めちゃくちゃ可愛いぞ。
「紅茶入れるけど、砂糖要る?」
「俺マジで好きだわ、辰哉さんのこと。」
「おい、急だな。」
「え、もうちょっと照れてよ。」
「うるせぇな、全力で照れてんだよこれでも。」
「辰哉さんも、これからは俺のこと『蓮』って呼んでね。」
「なんでだよ。」
「だってそのうち辰哉さんも目黒姓になるんだよ?」
「なれねぇよ。」
「わかんないじゃん、法律なんてすぐ変わっちゃうものなんだから。」
「まぁね....?」
「紅茶は後にして、とりあえずこっち来ない?」
勝手に座ったソファ。
少しずれて一人分の席を確保する。
「....行く。」
カップやらスプーンやらを一旦置いて、素直にこちらへやってくる辰哉さん。
俺が空けたスペースに腰を下ろしたところで、ぎゅーっと抱きしめてみた。
顔は見えないけれど、耳まで真っ赤じゃん。
すげぇ可愛い。
「なんかこれ落ち着く....俺、マジで蓮のこと好きだわ。」
「ちょ、辰哉さん....今のはダメ、反則。可愛すぎ。」
まぁ、勿論この後....
ね?
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まなお(プロフ) - りんめさん» ありがとうございます!とにかく阿部ちゃんを極右に置いておきたくて魔性になってもらいました。康二くんが気になってしょうがないくらいあべさくをヤバい設定にしたのですが、ここが意外と人気で私も驚いております。コメントありがとうございました! (2020年6月26日 3時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
りんめ(プロフ) - 阿部ちゃんが魔性すぎて、あべさくはやばくて、ゆり組も翔太の言う通りやばくて、最後の最後まで面白かったです! (2020年6月26日 0時) (レス) id: 939470e141 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ふふふ!そうなんですよー! やっぱりそうだったんですね!最後の向井くんのセリフがちょっと切なかったので気になっていたんです! (2019年12月30日 4時) (レス) id: 5ef125b1f9 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - ゆうさん» あぁ、いいですねそれ!!あべさくの番外編も考えたいですが、実は向井さんがめめのこと好きだったという裏設定があるのでそちらの方も....いやぁ、妄想は尽きませんねw (2019年12月30日 2時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 分かります!^^ 7Gのあべさく女装が本当に女子力高すぎました!可愛すぎます! このお話の番外編も可能でしたらお願いします! (2019年12月30日 1時) (レス) id: 5ef125b1f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなお | 作成日時:2019年10月14日 18時