君の匂いがしたなら（白）

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ラ「Aちゃん、俺を見捨てないでね」



ぎゅっと力を込められ



彼の匂いがふわりと香る




キラリと光る彼の髪から落ちる水滴が

私の頬を揺らした



『ラウちゃんどうしたの？』




ラ「Aちゃんはどっか行ったりしない？」



呼吸を荒くして


どうしたんだろう



『どうゆうこと？』



ラ「彼氏とか……いない？」




『彼氏？



いないよ？』




いたら、いくら幼なじみとはいえ



ラウちゃんと2人で散歩したり


ハグとかキスを許したりしないよ




ラ「ほんと！！？よかったぁ〜、」



バッと体を離して


こちらに向ける笑顔はいつもと同じだった



よかったって、、それは幼なじみとして？


好き、だから？



ラ「あ、好きな人は、、いるの？」



これはどう答えるべきなんだろう




私はラウちゃんのことばっか考えてて



今だって胸のドキドキが止まらなくて



この笑顔をずっと隣で見ていたいって



そう思うのは


ラウちゃんの事が好きだから、なのかな？



『好きなひと、、』




こうゆうのって本人にいうの？



それって告白になる？


勘違いされない？



全部初めてでわかんない



ほら、頬が熱くなる



『気になる人はいるかも、、』



ラ「そっか、」



そう答えたラウちゃんの表情は見えなくて


『お風呂、貸すね？


風邪ひいちゃうよ』



言葉を発さない彼をそのままにすることも出来ず


部屋に入れた

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