君の匂いがしたなら（白）

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ラウちゃんはあの日からも





普通に私を散歩に誘い



それも当たり前のことみたいになってきた




もう少しで夏が始まりそうな




そんな雰囲気を感じさせる気温







今日もまたラウちゃんに会いに行く




ラ「Aちゃん！、こんばんわ！」




『こんばんわ、』





今日も元気いっぱいなラウちゃん




今日も深く被ったバケットハット





彼を後ろから追いかけるように歩いていると



襟足が白っぽい金髪だったことに気がついた




『あれ？、ラウちゃん髪染めたの？』




ラ「えぇ？、あ、ばれた？」



少し複雑そうな顔をするから



なんか聞いちゃまずかったのかな？



『うん、見えちゃった、』




ラ「まぁね、染めちゃった、金髪ラウちゃんおかえりって感じ？」




『へぇ、金髪も好きだな〜』




ラ「Aちゃんそれほんと？お世辞じゃない？」



また照れた顔で話すから

真に受けてるのに聞くんだね？




『私、嘘つかないよ？』



ラ「ふは、それは嬉しいことだ」




ラウちゃんと歩く



この夜道が好きだ




周りには誰もいなくて、この時間だけ私たちしかいないみたいで




ラ「俺、この道好きなんだ」



『ん、どうして？』



ラ「なんか、Aちゃんと2人っきりになれるから」


え、私も同じようなこと考えてた



ちょっと恥ずかしい




恥ずかしくて下を向いていたら


右手に体温を感じた

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