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You side.
ラ「絶叫平気?」
「はい!」
ラ「じゃあコレとコレと....」
先輩はサクサクとアプリを使ってファストパスを取っていく。
「今はアプリで取れるんですね。」
ラ「みたいだね。」
「最後に来たの結構前だったんで進化しててびっくりしました。」
スマホを覗き込みながら言うと、先輩は少し黙ってまった。
「先輩?」
ラ「それって誰と行ったの?」
「家族と、ですけど、」
ラ「....じゃあデートとして来たことあんの?」
「え?ないです、」
ラ「そっか。」
何かに安堵したような笑顔を溢した先輩は、じゃあ目一杯楽しもうな。とニカっと笑い、私の手を取って走り出した。
パーク内でも一際目立つ先輩。
通りすがる人たちは振り返って先輩を見つめている。
先輩はそんな視線を気にすることも繋いだ手を離すこともなくて。
「本当に、付き合ってるみたい、」
ラ「ん?なんか言った?」
「い、いえ、何でもないです!」
心につかえていた言葉がポロリと溢れた時、先輩は振り返って不思議そうな顔をした。
ラ「ねぇねぇ、アレ美味そうじゃない?」
夢の国のマジックにでもかかってしまったんだろうか。
学校みたいにキャラを作ることをせず無邪気に笑う先輩を、このままずっと見ていたいと思ってしまうなんてちょっとおかしい。
このまま、時間が止まればいいのに。
そんなことを考えてるんだ。
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cleam(プロフ) - y?さん» y?様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながら通知を見落としておりました🙇🏻♀️今更ながら感謝をお伝えしたく返信をさせていただきます…!嬉しいお言葉ありがとうございました! (12月14日 20時) (レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
y?(プロフ) - とんでもないぎゅんぎゅんをありがとうございます!続きが見たくてみたくて苦しいです! (7月16日 20時) (レス) @page39 id: a8178521aa (このIDを非表示/違反報告)
ラ イ ス(プロフ) - cleamさん» わああ、自担なので嬉しいです( ; ; ) (2021年4月29日 6時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ラ イ スさん» ラ イ ス様^^渡辺くんの新作アップしたのでお知らせに参りました〜!笑 楽しんでもらえたら嬉しいです◎ (2021年4月28日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ラ イ ス(プロフ) - cleamさん» お願いします^^ (2021年4月27日 0時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cleam | 作成日時:2021年4月15日 22時