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You side.
ラ「で、話したいことって?」
「数学、!今日返ってきたんです!」
ラ「そんなことじゃないかなって思った。」
ははっと笑う先輩は、少しだけ嬉しそうだった。
ラ「どうだった?」
「それが過去最高点だったんですよ!」
ラ「お〜やったじゃん。」
先輩は、いぇーい!と大きな手を突き出した。
私はその手に遠慮がちにハイタッチをする。
この喜びを共有出来た気がして少し嬉しかった。
ラ「ま、俺が教えてんだから取ってもらわなきゃ困る。」
「校内選考決まるくらいの秀才ですもんね?」
ラ「その言い方は流石に嫌味。」
そう言ってまた先輩は笑った。
ラ「今回の点数は俺のおかげ?」
「勿論ですよ!先輩がいなかったら平気点を超えていたかどうかすら怪しいです。」
ラ「じゃあお礼、期待していい?」
「え、お礼、ですか?」
ラ「うん。」
先輩はニヤリと口角を上げた。
「何を、すればいいですか、?」
ラ「そうだなぁ。俺のお願い、聞いてもらおっかな。」
急に訪れた大人な雰囲気にグッと喉が詰まる。
「えっ、と、出来る範囲でお願いします....」
少し困惑している私を見た先輩は、また高めの笑い声を溢した。
ラ「何想像してんの?」
やらし〜なんてケタケタ笑った。
ラ「俺のお願いはコレ。」
そう言って差し出したのはテーマパークのチケットで。
ラ「姉ちゃんがさ、彼氏と別れたから行けなくなったんだって。だけど期間限定のやつだけは欲しいから買ってこいって言われててさ。普通に付き合ってほしいんだけど。」
「え....私でいいんですか?」
ラ「いいも何も、....彼女だし。いやあの、違う、えっと....アレだ。テストお疲れ会。」
頭を掻きながら言う先輩は、少しだけ耳が赤い気がした。
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cleam(プロフ) - y?さん» y?様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながら通知を見落としておりました🙇🏻♀️今更ながら感謝をお伝えしたく返信をさせていただきます…!嬉しいお言葉ありがとうございました! (12月14日 20時) (レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
y?(プロフ) - とんでもないぎゅんぎゅんをありがとうございます!続きが見たくてみたくて苦しいです! (7月16日 20時) (レス) @page39 id: a8178521aa (このIDを非表示/違反報告)
ラ イ ス(プロフ) - cleamさん» わああ、自担なので嬉しいです( ; ; ) (2021年4月29日 6時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ラ イ スさん» ラ イ ス様^^渡辺くんの新作アップしたのでお知らせに参りました〜!笑 楽しんでもらえたら嬉しいです◎ (2021年4月28日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
ラ イ ス(プロフ) - cleamさん» お願いします^^ (2021年4月27日 0時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cleam | 作成日時:2021年4月15日 22時