スターゲイザー【短編集 / 3】

違ってよかった【バランス.ナーガ.エキドナ】(終) ページ40

しばらくして向こうからナーガの姿が見えた為、近付いてみると。

バランス「…ちょっ、と…タンマ…」


そう呟くと、向こうもこちらに気が付いて走ってくる。

それも二人で。


ナーガ「バランス、ただいま」

バランス「お、おかえり…待って、この方は…？」

エキドナ「私はエキドナ。貴方は？」

バランス「あっ、僕はバランス。…で…どうしてナーガと一緒にいるぽよ？」

エキドナ「どうして…ナーガ・レイが気付いてくれたから」

ナーガ「遠くにいてもすぐ分かったぞ…」

バランス「それ、マジぽよ……？」

バランスが 信じられない、と言いたげな声量で呟く。

ナーガ「あぁ。そうだ」

すると、バランスはよろよろと狼狽える。

バランス「う…嘘でしょ、ナーガが…まさかっ…」

バランスは悲しそうにため息をつく。

ナーガ「じゃあ…また会えるといいな、エキドナ」

エキドナ「…あぁ」

バランス「あ、良いんだよナーガ。僕に構わず二人で仲良くしてて？」

エキドナから離れたナーガに、バランスは力尽きたようにそう言う。

ナーガ「誰とだ？」

バランス「決まってるじゃん、エキドナさんとだよ」

ナーガ「エキドナと…？どうしてだ？」

バランス「だ…だって！

二人とも付き合ってるんでしょっ！？」


意を決してそう言うと、ナーガとエキドナは 意味が分からない、という風に つきあってる…？と呟いた。

バランス「……え、違う…の？」

ナーガ「…？」

エキドナ「よく分からないが、貴方は勘違いをしていると思う」

そう告げたエキドナは、ナーガに ありがとう、と言って去っていった。


バランス「あれ…もしかしなくても、僕の勘違い？ホント？」

ナーガ「…？勘、違い？」

バランス「ね、ねぇナーガ。あの人と何してたの？」

ナーガ「？ただ道を教えただけだ。困っているようだったからな」

すると、バランスはほっとしたように肩を撫で下ろす。

ナーガ「バランス？」

バランス「…ううん、何でもないよっ☆さ、早く次のお宝盗むよっ！行こうナーガ！」

ナーガ「あぁ…」


ｰｰｰｰｰｰｰｰ


バランス「……っていうね？話があったの」

A「へぇ〜…」

ナーガ「そうだったのか…。バランス、勘違いさせてすまなかった」

バランス「えぇっ！？良いよっ？結局勘違いだった訳だし！
ん。話も終わったし、バトルシップの点検行こ〜！」

ナーガ「バランスが行くなら、俺も行く」

そんな事を言いながら、二人はブリッジから出ていった。


A「ほんと、BN団って最強だね…」

寒さとライバル【ショウ.ツルギ】リクエスト→←違ってよかった【バランス.ナーガ.エキドナ】リクエスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す