スターゲイザー【短編集 / 3】

違ってよかった【バランス.ナーガ.エキドナ】リクエスト ページ39

A「そういえばさ、ナーガはエキドナさんと会った事なかったの？」

ナーガ「そうだな……あ。前に一度だけ、会った覚えがある」

A「えっ、そうなの？いつ？」

バランス「ほんっと、あの時は大変だったんだからぁー…」

いつの間にか隣に座っていたバランスが、あ〜、と唸りながらそう言う。

A「大変？なんで？」

ナーガ「バランス？何故だ？」

二人に詰め寄られ、仕方ないなぁ…と呟いて、じゃあちゃんと聞いててね？と一声かける。


バランス「あれは僕達がラッキーと出会ってない頃……」


ｰｰｰｰｰｰｰｰ


バランス「今日もお宝確保〜！
ふふん、やっぱり僕達BN団は最強だねっ！」

ナーガ「あぁ。俺は…バランスについていく」

バランス「僕もっ。ナーガと一緒にいると楽しいし！」

ナーガ「楽しい……楽しい、とはなんだ？バランス」

大きく首をかしげながら言うナーガに、バランスはううーん…と言葉に詰まる。

ナーガ「……」

バランス「なんだろう…んん〜と…
楽しいっていうのは、何かをしてるとき、人と一緒にいるときとかにワクワクするっていうか…面白い、みたいになるっていうか…」

うう…と相変わらず深く考えながら説明するバランスに、ナーガは なるほど…と呟く。

バランス「えっ？ナーガ、どしたのー？」

ナーガ「俺がバランスといるとき、胸が熱くなったり、ワクワクしたりするのは…楽しい、という感情なんだな。
バランスと同じだ」

バランス「っ……！ナーガぁぁっ！」

恐らく意味を分かってくれたナーガに嬉しくなり、バランスは思いきりナーガに抱きつく。

ナーガ「……！バランス、今…どんな気持ちだ？」

頭を撫でてみると、嬉しそうに答えた。

バランス「僕はね、嬉しいって気持ちだよ！」

ナーガ「嬉しい……前、バランスが言っていた。俺も今、同じ気持ちだ」

バランス「ナーガ…。僕達、やっぱり最強で最高のパートナーだよっ！」

その言葉にナーガは あぁ、と頷く。

ナーガ「…ん？あれは…。バランス、ここで待っていてくれ」

突然ナーガがバランスを離したかと思えば、向こうへと走り去ってしまった。

バランス「えぇっ、ちょっと、ナーガ！？
もう…突然どうしたのさ…」

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