スターゲイザー【短編集 / 3】

同じ気持ちを【スティンガー.ナーガ】リクエスト ページ37

A「んー、難しいね」

二人で裁縫をしている最中に、Aがそう呟く。

スティンガー「そうか？俺は楽な方なんだが…」

A「え〜…」

スティンガー「おい、よそ見してたら刺さるぞ？」

A「それだけは絶対嫌…！嫌、なんだけど…」

スティンガー「？なんだ？」

A「疲れた…」

スティンガーはその言葉を聞いて、はぁ…とため息をつく。

スティンガー「しょうがないな…。少しだけだぞ？」

そう言って、針と布をテーブルに置く。

A「え…良いの？大丈夫…？」

スティンガー「疲れると集中力も途切れて危ないから、少しだけな…」

すると、Aは一息ついたように力を抜いてスティンガーに寄りかかる。

スティンガー「っ、おい…///」

A「ん…これくらい良いでしょ〜？」

スティンガー「お前な…」

スティンガーが呆れたように言葉を返そうとすると、ブリッジの扉が開く。

スティンガー「！…ナーガ」

A「あ、ナーガ…？」

ナーガ「すまない、邪魔したか…？」

二人を見て、そんな事を言い出したナーガに
Aは慌てて 大丈夫だよ、と声をかける。

ナーガ「ならよかった…何をしているんだ？」

A「スティンガーにぃと裁縫だよ」

ナーガ「裁縫…」

裁縫道具をまじまじと見つめるナーガに、Aは 一緒にやる？と問いかける。

ナーガ「…いや、今日は別の用があって来たからいい」

A「そっか…」

スティンガー「…用というのは？」

ナーガ「…Aと、感情の研究をしたい」

A「感情の研究……」

スティンガー「ダメだな。今は裁縫中なんだ」

A「あ…そっか、ごめんねナーガ。裁縫終わったら一緒にやろう？」

ナーガ「分かった。待っているな」

A「ん〜」

作業を始めたAの隣にそっと座り、Aをじっと見つめる。

A「…ん？ナーガ？」

スティンガー「……」

ナーガ「……やっぱり、待てない」

A「え…」

そのままナーガはAを優しく抱き寄せる。

スティンガー「っ、離せ…」

ナーガ「嫌だ。終わるまで待てそうにない」

スティンガー「……っ」

A「ちょ、ナーガ、スティンガーにぃ…？危ないよ？」

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