スターゲイザー【短編集 / 2】

笑顔【ナーガ】リクエスト ページ43

「ゴイスー！うんうん、しっかり笑えるようになったよね、ナーガ！」

「…ありがとう、バランス」

A「……あれ？何してるの？」

Aがブリッジに入ると、楽しそうに喋っているバランスとナーガがいた。

バランス「あぁっ、Aちゃん！
ナーガがね〜、ちゃんと笑顔を作れてるって話〜！」

A「へぇ…！よかったね、ナーガ」

そう言って、二人のもとに駆け寄る。

ナーガ「…ありがとう」

ナーガがにこりと笑うと、二人は おぉ…と声を揃える。

バランス「ナーガぁ〜！僕嬉しいよ…っ」

そして、バランスはぎゅっとナーガに抱きつく。

ナーガ「嬉しい……俺も、バランスが喜んでくれて嬉しい」

バランス「っ！な……ナーガぁぁ〜！」

泣きそうになりながら言うバランスに、Aとナーガは一瞬顔を見合わせた。

ラプター「…あ、バランス！」

突如ラプターの声が聞こえてきたかと思えば、早々とバランスの前に立ち、手伝ってください！と半場無理矢理バランスを連れていった。

ナーガ「バランス…頑張れ」

A「何手伝うんだろうね〜。
…暇だし、何かする？」

ナーガ「…そうだ、Aの笑顔を見たい」

A「え…っ、僕の…？笑顔…？」

ナーガ「あぁ、…ダメか？」

A「あ、いや、ダメとかじゃないんだけどね…」

どうしようかな…と考え込むと、ナーガは どうした？と言葉をかける。

A「上手く笑える…かな」

ナーガ「？Aなら絶対に大丈夫だ」

A「うぅ…分かったよ…」

そう言うと、ナーガはAをしっかりと見つめる。

その突然の行動に驚いたが、そのまま少し照れながらにこりと笑ってみせる。

ナーガ「…！」

A「…っ、上手く笑えてた…？」

ナーガはその一言で はっと我にかえるが、ぴたりとAの頬に手を添える。

A「ふぇ…ナーガ？」

ナーガ「……すまない」

ナーガは小さくそう呟くと、静かにAの唇と自分の唇を重ね合わせる。

A「ん、ふぁ…っ！？
……んっ…ぅ、は、ぁっ…/////」

ナーガ「……ん、っ…」

A「っ、あ…んんっ、ふぁ…ぅ…んっ…////」

ナーガ「ん……は、あっ…」

唇を離し、Aを抱き寄せる。

ナーガ「…長かったか…大丈夫か？」

Aはナーガの腕の中でこくりと頷く。

ナーガ「…続き、するか…？」

A「…ん」


そう言うと、ナーガはAを連れて自室に向かった。

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