スターゲイザー【短編集 / 2】

Happy HaIIoween【ショウ・ロンポー】 ページ40

A「しれ〜い、Trick or treat〜。
お菓子くれなきゃ悪戯しまくるぞー」

ショウ「悪戯されまくるのは困るなぁ〜？
だから…はい！」

お菓子を受け取ると、Aはにこりと笑って礼を言う。

A「ありがとっ。司令は何の仮装…？」

ショウ「伯爵だよ〜☆
あ、いーのいーの、可愛い猫が来てくれて僕ちん嬉しいよ」

A「な、しれ…っ…！///」

ショウ「そんな顔赤くしなくても…」

A「しっ、司令のせいだから…全部…司令が悪いもん…」

少し拗ねたように言うAに、ショウは「ありゃっ？」と声を出す。

ショウ「あれぇ…拗ねちゃった？」

A「…拗ねた。もうちょっとお菓子くれたら許す」

むすっとしながらショウを見つめるA。

ショウ「しょうがないなぁ〜。
じゃ、お菓子倍増しちゃうっ☆」

A「わ、ありがと…！」

先程の拗ねた顔はどこにいったのか、ぱぁっと明るくなるA。

ショウ「そういうところが可愛いんだよねぇ〜」

A「？司令？」

ショウ「へっ？あ、何でもないよ〜」

A「言ってよ〜…気になるじゃん」

ショウ「もう、そんな顔しないでよ〜……悪戯したくなるじゃないか…」

ぼそりとそう呟いたショウは、首をかしげるAに向かってこう言う。

ショウ「Trick or treat、Aちゃん？」

A「な、っ……」

ショウ「あれ、お菓子ないのかな？」

A「う、……今この場所にはない」

ショウ「じゃあ悪戯してもいい？」

A「司令が待つ気ないって言うならね」

ショウ「生憎待てないな〜」

と言い、Aの腰に手をつける。

A「？」

ショウ「いっくよ〜。
…こちょこちょこちょ〜っ☆」

A「ひあっ！？ちょ、ひゃ、しれっ」

腰に手をつけたかと思えば、ショウはそのまま腰をくすぐり始める。

A「っ、しれ…っ、くぁ…っ！」

ショウ「ほう…くすぐったいんだねぇ」

A「しれ……いっ」

Aは我慢の限界だったのか、尻尾をショウの腕に巻き付ける。

ショウ「あらっ…」

A「司令……やりすぎだよ…？」

顔を赤くして威圧をかけてくるAを見て、ショウは苦笑いする。

ショウ「あ、あれ、やりすぎたかなぁ…？」

A「やり過ぎだね〜。……だから」

ショウ「えっ」

A「倍にして返してあげるよっ…！」


この後、ショウは笑い疲れて眠ったらしい。

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