スターゲイザー【短編集 / 2】

Happy HaIIoween【ガル】 ページ33

A「ガル、Trick or treat…！
お菓子をくれないと悪戯するよ〜っ」

ガル「おぉ、そうだったのう！」

A「ガルは…狼、男…？」

ガル「あぁ！そうガル！」

A「……ん？狼なのに？」

ガル「なっ、それを言ったらお仕舞いじゃけぇ！」

A「ご、ごめっ……ねっ」

くすくすと笑いを堪えるAに、ガルは。

ガル「っ…！あぁぁっ！
もう悪い子にはお菓子無しガル！」

A「えぇ…！？ごめんっ、謝るからぁっ…」

必死にお菓子を貰おうとするAを見て、ガルも思わず笑ってしまう。

ガル「っ…はは…っ！」

A「え、なんで笑うのっ…！？」

ガル「すまんガルっ…！
なんとか菓子を貰おうとするAが面白くてのう…！」

A「それはお互い様だよっ」

ガル「仕方ないけぇ、お菓子はやるガル！」

お菓子をひょいっと投げると、Aはそれをキャッチして嬉しそうに袋を開ける。

A「ガル、ありがとうっ」

ガル「いや、別に良いガル！
…あ、そうじゃ」

A「？何？」

ガル「トリック オア トリート、A！」

A「えっ、あ、お菓子…！？」

ガル「俺があげた菓子はいけんけぇな？」

A「え……じゃあ…ない…」

ガル「それじゃあ悪戯ガル！」

すると、ガルはAに後ろからぎゅっと抱きつく。

A「っわ…！？ちょ、どうしたのガル…！///」

ガル「こうしてると落ち着くんじゃ…！」

A「そ…そっか…///」

時々ガルの毛が首に当たる為、ぴくっと反応してしまう。

A「ガル…くすぐったい…///」

ガル「もう少しこのままじゃダメか…？」

A「……っ…分かった…////
あとちょっとだけだからね…？」

ガル「あぁ…！」



このあと、このまま二人揃って眠ってしまったらしい。

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