スターゲイザー【短編集 / 2】

繊細【スティンガー】リクエスト ページ27

A「スティンガーにぃ…あれ、裁縫中？」

スティンガー「ん、あぁ。…すぐ終わらせるから待っていろ」

A「ふ〜ん…いいよ、ゆっくりで」

Aのその一言に、スティンガーはつい「は…？」と言葉を漏らす。

A「…僕もやりたいな、って。いい？」

スティンガー「！っ、構わないが…」

A「やった、じゃあそれ手伝うよ」

ほら貸して、と布を手に取る。

スティンガー「ちゃんとできるか？」

A「な、僕だって蠍座出身なんだよ…！？これくらいできる……よ」

スティンガー「だんだん声が小さくなっていってるが」

スティンガーは少し笑いながらそう言うと、Aは「できるとかじゃなくてやるのっ」と言葉を返す。

スティンガー「そうか…だが気を付けろよ？あと針はそこにあるのを使えばいい」

A「ん、ありがと。スティンガーにぃも気を付けてね？」

スティンガー「…分かった」




A「ふぁ…だいたいできたかな…」

欠伸をしながら言うAと、作業を続けるスティンガー。

A「…ん。スティンガーにぃ、疲れたりしないの？」

スティンガー「まぁ…馴染んでいるからな」

A「そっか、確かに僕はあんまり裁縫しないし…」

スティンガー「？そのわりには随分上手いと思うが…」

A「え、ほんと…！？」

嬉しそうな表情のAに、スティンガーはふっと優しく笑ってみせる。

A「…！ありがとう」

スティンガー「…ふっ、頑張れよ」

A「！うん、頑張る…！」

そして二人は布に針を通した。


…それからしばらくして。

A「いっ……た…！」

スティンガー「！大丈夫か…！？」

A「あぁ…うん。やっちゃった」

どうやらAは針が指に刺さったようで、人差し指からは赤い血が出ていた。

A「びっくりした…ごめんね、続け＿＿っ！？」

続けて、と言葉を言う前に、指に温かい感覚を覚える。

スティンガー「ん…」

…そう。
スティンガーはAの指を舌でぺろりと舐めていた。

A「す、スティンガーにぃ…！///っ…う///」

舐める度に尻尾をびくりと揺らすAの反応が面白くなったのか、スティンガーはやめようとしない。

A「ぅ……んぁ、スティ…が、にぃ…///」

スティンガーは唇を離し、その場にAを押し倒す。

スティンガー「顔、真っ赤」

A「スティンガーにぃのせい…///」

そう言うと、スティンガーはAの耳に顔を近づけ、こう囁いた。


スティンガー「すまない。責任ならとってやるから…な？」

このまま【ツルギ】リクエスト→←どちらかなんて【スパーダ.ツルギ】(終)

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