◆*-07-*◆ ページ7
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「洗濯物、溜まってますけど」
少し俺を睨んできたA
手際よく洗濯しようとするAの手を止めた。
和也「いーよそれは。あとでやるから」
貴重な時間を無駄にしたくないって、
その思いは俺も一緒だった。
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2人でお風呂に入って、
2人でゆっくりベットで寝たら
もうあっという間に、朝だった。
繋がれていた手が、温かくて。まだスヤスヤと眠るAの瞼に小さくキスをする。
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朝日を浴びようって思って、
朝ごはんを買いに行くがてら外に出たら。
和也「.....っく」
涙が止まらなくなった。
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もうこの家にAは戻ってこないかもしれない。
"かもしれない"と言っとかないと、俺の心は救われない。きっと、零れ落ちていく。
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もっと大切にしてやればよかった。
もっと、もっと早く結婚して子供を産ませてあげたかった。
もっと早く、体調の変化に気付いてあげるべきだった。
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もっと早く、あなたに出会いたかった。
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「おはようかず」
和也「おはよ。パンとおにぎりどっちがいい？」
「どっちも」
和也「...(笑)」
だんだんと彼女の身体が痩せ細っていくのがわかる。
結婚式の前、測っていたサイズよりだいぶ痩せていて、体調悪いの？と聞いた俺に、
「ダイエットに決まってんでしょ」
と言われたことを、ふと思い出す。
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それだけじゃないくらい痩せ細っていたのに、
気づかなかった俺は、アホだ。
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家を出る時も名残惜しそうにしてたけど
車に乗ってシートベルトをしめると、
また悲しそうな顔をするA。
こんな顔をさせるために
結婚したわけじゃないのにな。俺がいけないのかな。
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そんなことを思いながら、病院までの道を走った。
「かず」
和也「ん？どうした」
「ありがとうね」
そんな、涙たっぷりの顔で言われたら、
俺だって泣きそうになるじゃんか。
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ずるいよA。
赤信号なことをいいことに抱きしめた俺を、甘えたさんだなぁ(笑)ってアナタは笑った。
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雅紀「姉ちゃんおかえり〜」
「ただいまー、雅紀！」
ニコニコしながら楽しかったよーって言うAを、後ろ姿でしか見送れなかった。
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サキ(プロフ) - nishimuuさん» nishimuuさんありがとうございます！拙い文章でしたが、そう言っていただくことができ、うれしく思います。ありがとうございます！(*^_^*) (2018年8月1日 9時) (
レス) id: c1cfe62a37 (このIDを非表示/違反報告)
nishimuu(プロフ) - 泣いた。とにかく泣いた。 (2018年7月9日 10時) (レス) id: ef2baaeaa4 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - Arsaさん» コメントありがとうございます(*^^*)そして私には勿体ないお言葉の数々、有り難いです。まだまだ拙い文章なのですが、こうしてコメントして頂きとても力になっています！本当にこちらこそお読みいただきありがとうございました！ (2018年3月17日 14時) (レス) id: 1cb00a2b1c (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - ちんぱさん» コメントありがとうございます。そしてこちらこそお読みいただきありがとうございます(^^)少しでも多くの方になにかが伝わればいいなぁと思って執筆していたので、とても嬉しいです(*^^*)ありがとうございました！ (2018年3月17日 14時) (レス) id: 1cb00a2b1c (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - れいなさん» コメントありがとうございます(^^)これからも嵐を書き続ける予定なので良かったら他の作品にも足を運んでいただけたらうれしいです♪ (2018年3月17日 14時) (レス) id: 1cb00a2b1c (このIDを非表示/違反報告)
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