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紫「ねぇ…」

A「どうしたの?なーくん。」

紫「優しくて誰にでも愛される主人公なら」

紫「汚くなった俺らも」

紫「見捨てずに救ってくれるのかな?」

A「私もそんな事思ったことあるなぁ…でも」

A「そんな夢なら捨てたよ。」

A「だって現実を見てよ。“シアワセ“の。」

A「4文字なんてなかった。今までの人生で思い知ったじゃんか。」

紫「自分は何も悪くねぇと…」

A「誰もがそう思っている…」

あてもなくさまよう蝉の群れに

水がなくなり揺れ出す視界に

迫り来る鬼たちの怒号に

バカみたいにはしゃぎあい

ふと君はナイフを持った

A「なーくんが今まで傍にいたからここまで来れたの。」

A「だからもういいよ。しぬのは…」

A「私一人だけでいい。今までありがとう。なーくん。」

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作者名:さとう味のみるく。 | 作成日時:2021年1月27日 18時

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