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紫「そっか…誰を?」

A「殺したのは隣の席のいつも虐めてくるあいつなの。もう嫌になって肩を突き飛ばしちゃった」

A「そしたら当たり所が悪かったみたい…」

A「もうここには居られないと思うから。どっか遠い所で死んでくるよ」

俺は彼女が好きだったから。

俺は言った。

紫「じゃあ…俺も連れて行ってよ。」

彼女は凄く驚いていた。

でもすぐに戻った。

A「じゃあ…準備しなきゃね。いらない物は壊していこ?」

そして俺らは家に戻った。

母「あら、紫苑。物音の正体はなんだったの?」

紫「分かりませんでした。」

母「そう…」

そうして俺は部屋に戻った。

財布とナイフと携帯とゲームもカバンに詰めて。

あの写真も。あの日記も。壊していこう。

今となっちゃいらないから。

準備が出来たから俺は家を出た。

Aも家を出てた。

紫「それじゃあ…行こっか。」

人殺しにダメ人間の。

君と俺の旅だ。

A「遠くまで行こっか。」

そうして俺らは逃げ出したんだ。

家族もクラスの奴らも何もかも捨てたんだ。

紫「遠い遠い誰もいないところで一緒に死のうよ」

A「分かった!」

紫「人殺しはそこらじゅうに湧いてるから。君は何も悪くないからね。」

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作者名:さとう味のみるく。 | 作成日時:2021年1月27日 18時

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