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俺は部屋の中で勉強していた。
勉強しながら聞こえてくるのは両親の罵詈雑言。
イライラしながらリビングに行った。
母「あら、紫苑。勉強は終わったの？」
紫「終わってません。」
母「は？早くやれよ。お前は兄と違ってダメ人間なんだからなぁ…」
紫「すみません。休憩したいので降りてきました。」
母「そう…」
俺は兄と比べられて何もかも失った。
親友も…学力も…信頼も…
それに比べて兄は顔も性格も勉強もスポーツも
何もかも完璧だった。
兄が羨ましかった。
親に愛されて。
俺は愛されなかった。
はぁ…嫌だな…
ｶﾞﾀﾝ
物音…
誰かが来たのかな
母「あら、物音。紫苑。外見にいってらっしゃい」
紫「承知しました」
ｶﾞﾁｬ
A「ｸﾞｽ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
紫「A！どうしたの？」
A「昨日…人を殺したんだ…」
季節は梅雨。
雨が降ってる。
ずぶ濡れのまんま…
泣いていたんだ…
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作者名：さとう味のみるく。 | 作成日時：2021年1月27日 18時
