２８、ＭＥＮＳＵＲＡ ＺＯＩＬＩ 上 ページ33
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「A、準備は良いですか」
任務の時は敬語になる樋口君。彼女は教科書のようなオンオフ切り換え派である。
「嗚呼、勿論だ。……わたしは芥川君より強いのさ。芥川君はおうちで戦力外通告でも待ってるだろうね」
芥川君を考慮しての我々黒蜥蜴？
……残念だが、わたしは其れを建前にもしようとは思わない。
云ってなかったっけ、わたしは此れでも黒蜥蜴百人任されている身でね。
「……オイ銀、手前は良いのかよ」
「…………何が？」
ううむ、青い。
「だァかァらァ、お前のダチだったんだろ、今から戦う奴は。……厭じゃねえのかよ」
「そんな、甘い世界じゃ無いでしょう」
凛と響く、耳に心地いい声。
「私の仲間は、皆あの人を信頼してた。勿論私も、兄さんも。あの人が何でこんなことするのか判らないけれど、きっと何か理由がある。……ないなら、其のときは既に私たちの仲間じゃない。それに」
「もう兄さんを苦しめたくない」
わたしだけだった。
其の言葉を理解したのは、わたしだけ。
「ぼんやりとした不安、ねえ。……君らしいよ、安心し給え立原君が必ずや君を護るだろう。お姫様抱っこで」
「ちょ、Aの姐人何云って」
「はいはい、五月蝿いですよ其処。ここは戦場ですよ？ ……もう、ちゃんと向こうで広津さんと合流してくださいよ……行きますよ！」
「うんうん、もう待ちくたびれて仕舞うよね！」
「嗚呼、勿論今から＿＿」
私の背後、僅か三米。
「え？ 未だ行かないの？」
「き……き……」
立原君が強ばった笑顔のまま目線だけで私に助けと説明を求める。
「菊池寛!？」
長身の男。
にこやかな笑みを顔に貼り付けている。
「いいや、違うよ。俺は久米。……否どうだろう。俺は久米のような気もするし、そうでない気もする。知ってるよ、君は有川Aだろう？ 君の事はよく知ってるよ、ちゃんと知ってるぜ」
半歩ずつ下がりながら会話を試みる。
「自分の事もわからないのに、何でわたしを知ってると言い切れるのだい？」
「嗚呼、それが俺の異能さ。俺は君達の『価値』を特定することが出来る。残念ながら俺の異能は俺には使えないんだ。だから、判らない。俺は久米かな？ そうじゃないかな？」
樋口君に『先に行っといて』と合図する。
「ふぅん……君、思ったより面白くないね。＿＿さっさと塩にしちゃっても良いかな！」
狗のお面を顔の正面に、下駄を高鳴らせ飛び出した。
２９、ＭＥＮＳＵＲＡ ＺＯＩＬＩ 中→←27、黒の懺悔と白き手巾
本日のやつがれ予報！
やつがれ
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羅生門 - 大丈夫かい？花川君。 (2021年3月31日 14時) (
レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 龍之介君、ツボ推そうか？君といたらこっちまで君に感情輸入しちゃって大変な事になりそうなんだ。…咳を止めたくば血を抜け。私もそうした。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 私の口癖、『可哀相』。それしか無いな。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
どどるげふ(善逸大好き) - 更新お待ちしておりましたーーー！！！！！ もう更新されないのかと思ってましたが、毎日覗きにきたかいがありました(>_<)これからも更新頑張ってください*(^o^)/* (2021年2月14日 20時) (レス) id: 6deb9162af (このIDを非表示/違反報告)
千風(プロフ) - くりぇーとかさん» ありがとうございます！！自分たちの趣味ドストライクの子なので…！お気に召しました様でめっちゃ嬉しいです！！！何分そら豆の低浮上と私の掛け持ち(おい)でのんびりにはなってしまいますが…恨まず気軽に待ってやって下さい！ (2018年12月20日 17時) (レス) id: 277371ed72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら豆・千風 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2017年5月11日 20時
