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13、弱味 ページ17

「むぅぅ……。芥川君、遅いなあ……」

「マァ……彼の事だし、直ぐ来るんじゃない?」

「A姉様を待たせるなんて、最低ね」

此処は、マフィアの息がかかった、完全個室の喫茶処(カフェ)。此処なら、秘密の話に持って来いだ。任務に向かっている芥川君と同じ要件らしく、帰還までお茶にしている。

わたしの異能力こそ知らないものの、木製の食器、と云うマフィアからの条件を命より大事にする従業員が、無言でテーブルに木のコップを置く。ベリーのミックスジュース。

「んっふふふふふ」

わたしがほうっと一息ついたのと、個室のドアが再び開いたのは、同じタイミングだった。

「芥川君! 遅かっ__」

ぼろぼろ。芥川君の今の姿を見て、咄嗟に思ったのは其れだった。

其れは、服や怪我だけではない。

こんなに、今にも泣きそうで、でも怒っていて、更にほんの少しだけ嬉しそうな、こんな複雑な表情。任務に失敗したのは一目瞭然だが、其れだけで、あの芥川君がこんな顔をする筈が無い。

「芥川君__、君、如何したんだい? ……酷い顔だ」

流石のリンタロウも、驚きを隠せないでいる。

「申し訳在りません……。任務失敗しまし__」

「そんな事は如何にでもなる」

リンタロウは、にっこり笑って、優しい声で云った。

「座りなさい」

「……失礼します」

芥川君が、わたしの隣に座る。握り締めている拳が、微かに震えていた。

「……何が在ったのかな。教えて呉れないかい?」

芥川君は、はい、と弱々しく返事した。

「彼の人が__、









  太宰さんが、彼処に居ました。……探偵社に」

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設定タグ:芥川龍之介 , 文豪ストレイドッグス , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
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羅生門 - 大丈夫かい?花川君。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 龍之介君、ツボ推そうか?君といたらこっちまで君に感情輸入しちゃって大変な事になりそうなんだ。…咳を止めたくば血を抜け。私もそうした。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 私の口癖、『可哀相』。それしか無いな。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
どどるげふ(善逸大好き) - 更新お待ちしておりましたーーー!!!!! もう更新されないのかと思ってましたが、毎日覗きにきたかいがありました(>_<)これからも更新頑張ってください*(^o^)/* (2021年2月14日 20時) (レス) id: 6deb9162af (このIDを非表示/違反報告)
千風(プロフ) - くりぇーとかさん» ありがとうございます!!自分たちの趣味ドストライクの子なので…!お気に召しました様でめっちゃ嬉しいです!!!何分そら豆の低浮上と私の掛け持ち(おい)でのんびりにはなってしまいますが…恨まず気軽に待ってやって下さい! (2018年12月20日 17時) (レス) id: 277371ed72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そら豆・千風 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年5月11日 20時

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