7、思春期? ページ11
「…………」
「…………」
「…………威圧だよね……」
「何がだね? リンタロウ」
そう云われるほど、わたしはそんなに難しい顔をしていたのだろうか。……まあそうなのだろう。考え事をしていたのは確かだし、体調も頗る順調、とはいかない。
全く、リンタロウ考案の超健康食スープで腹を下せるわたしの躯は如何なっているのだろう。
「本当に大丈夫かい? 悩み事? 其れとも体調不良?」
図星。図星だよリンタロウ。
「ん__。マァ、そんなところかな……」
木製のスプーンで紅茶を掻き回し乍らぼそりと云うと、リンタロウが読んでいた資料を取り落とした。
「えっ!? 嘘っ、真逆Aちゃん、恋煩いなの!? 如何しようエリスちゃん! 私Aが居なくなったら死んじゃう!」
「死ねばいいのに」
「非道い! でもそんなところも好きだよ!」
わたしは勝手に慌てふためくリンタロウと、あくまでも冷徹なエリスを見比べた。
「うん、リンタロウ、わたしはエリスと同意見だよ。然も恋煩いなんて出来る年齢でもないしね。__おや、もうこんな時間だ。わたしは行かなくちゃ」
「あら、姉様、もう行っちゃうの? リンタロウがまた任務を押しつけたの?」
くるくると大きな瞳を此方に向け、エリスが問いただす。後ろでリンタロウが悶えているように見えるのは気のせいだろう。
「否、違うよ。一寸__」
一旦言葉を切り、意味ありげにウインクする。
「私用でね」
「行ってらっしゃーい」
「行ってらっしゃい、姉様!」
見送る二人にひらひらと手を振り、わたしはフレンチドアを勢いよく閉めた。
* * *
「『恋煩いなんて出来る年齢でもない』、か……。まだまだ若いのにねぇ、エリスちゃん?」
鴎外の問いに、エリスはクレヨンを弄び乍ら云った。
「ほんとよね。……アクタガワに聞かせてやりたいわ」
鴎外は、真意の見えない微笑を顔に湛え、謳うように言葉を紡いだ。
「……Aちゃんも、芥川君も、純粋で、判りやすい、好い子達だねぇ…………」
まだ半分も減っていないカップの中味からは、白い湯気が、木の束縛から逃れようと躍起に成っている。
* * *
字数余ったので千風が叫びます。
やつがれちゃあああああああああん!かあいいよおおお!もうなに?あの十二巻のやつがれぴっぴの笑顔!くっっそかわいいわ!死ぬわ!あの台詞を三段フリルのシャツで言われるんっすよ?もう私の理性がうぐぼぇぇぇぇ
スッキリした。
8、いえいえ、通常運転です。→←6、人肌、とは何でしょうかね。
本日のやつがれ予報!
やつがれ
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅生門 - 大丈夫かい?花川君。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 龍之介君、ツボ推そうか?君といたらこっちまで君に感情輸入しちゃって大変な事になりそうなんだ。…咳を止めたくば血を抜け。私もそうした。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - 私の口癖、『可哀相』。それしか無いな。 (2021年3月31日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
どどるげふ(善逸大好き) - 更新お待ちしておりましたーーー!!!!! もう更新されないのかと思ってましたが、毎日覗きにきたかいがありました(>_<)これからも更新頑張ってください*(^o^)/* (2021年2月14日 20時) (レス) id: 6deb9162af (このIDを非表示/違反報告)
千風(プロフ) - くりぇーとかさん» ありがとうございます!!自分たちの趣味ドストライクの子なので…!お気に召しました様でめっちゃ嬉しいです!!!何分そら豆の低浮上と私の掛け持ち(おい)でのんびりにはなってしまいますが…恨まず気軽に待ってやって下さい! (2018年12月20日 17時) (レス) id: 277371ed72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そら豆・千風 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年5月11日 20時