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あれから私は黙々と黒板アートを楽しんでいた。
黒板アートと言っても教室にある色も限られてるから、使用しているのは白と赤と青と黄色のチョーク。


さっきまで描いてたら何かアイデアが出るだろうと思っていたら、鞄の中にここの高校が大きく写っているパンフレットが出てきた。


そうだ。高校を描いてみよう。
いつかまた転校するかもしれないし、描くだけでも少しは思い出に残せるかもと思いながら私はパンフレットを見ながら新しく黒板アートを始めた。


黒板アートにとって難しいところ
チョークの色分けや力加減が大変…
チョークは使えば使うほど形も変わり、ポロポロと粉が床に落ちる。でもそれはそれで味があって楽しい。


せっかく新調したばかりのチョークだが私はお構いなく私は黒板アートに専念する。


***


『できた……』


私は2時間程かけて黒板アートを完成した。
高校の周りには今に因んで赤のチョークを使って満開の桜が。


私は少しでも思い出になるようスマホで写真をパシャリ…


時計を見ると時刻は18時を過ぎてた。
つい夢中になっていた。もし誰かに見られたらどうしよう…


そう思いながら、黒板消しを持って絵を消そうとすると…


「瀬川さん……?」


後方から声が聞こえ、振り向くとそこには……


『……!?』


隣の席の福尾くんがいた。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時

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