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て「見てみてAちゃん!!Aちゃんが勉強教えてくれたおかげで赤点回避できたよ!!」
『良かったね』
昼休みになり皆でこの前のテストの結果報告をした。
皆赤点もなく、てつやくんも無事部活停止は免除になった。
私もりょうくんから教えてもらったおかげで苦手の英語がいつも以上にいい点が取れた。
りょうくんにはとても感謝している。
し「テストも終わったことだし、もうすぐ夏休みだ!!」
あと少しで夏休みが始まる。
友達のいない私は毎年何処にも行かず、ずっと1人で課題やっていたな。きっと今年もそうだろうと思っていたが…
し「ねぇねぇ皆でどっかに行こうよ!!」
と「行くっつってもどこによ。しかも俺達部活あるのによ」
し「うーん、あっ!!お祭り!!お祭り行こっ!!」
て「あっ!!俺もお祭り行きたい!!」
ゆ「夕方から行けば問題ないんじゃない?」
と「まぁそれなら別に」
り「俺も異議なーし」
し「ねぇAちゃんも行こ?」
『えっ?私も…?』
て「そうだよ。一緒に行こう!!」
『私…皆と一緒に行ってもいいの?』
り「当たり前でしょ。俺達友達でしょ?」
『……ッ!!』
初めて聞いた友達……
私…皆と友達でいられていいんだ。
し「Aちゃんどうしたの!?」
『えっ……?』
て「泣いてるじゃん!!」
うそ……私は気づいたら目から涙が流れていた。
どうしてだろう…別に悲しい事なんてないのに……
あぁ、そうか。これは嬉し泣きなんだ。
友達って言われて泣いちゃったんだ。
なんか子供っぽいね。友達ができて泣いちゃうなんて…
『ごめんね。ちょっと目にゴミが入っちゃって…』
私は手で涙を拭おうとすると隣にいるりょうくんからハンカチを差し出してきた。
り「大丈夫?これ使って」
『あ、ありがとう』
私はりょうくんのハンカチを受け取り涙を拭う。
『あの…皆に報告があるの』
ゆ「報告?」
て「なになに!?」
『実は…絵のコンクールに出ようと思うの』
し「絵のコンクール?」
と「なした急に」
『ちょっと私の絵の実力を試したくてね…。あっ、賞が取れなくても全然落ち込まないし、ちょっとした新たな挑戦というか…』
て「Aちゃんなら取れるよ」
し「そうだよ!!絶対取れる!!」
と「Aの絵めっちゃうめぇからな」
ゆ「俺達応援するよ!!」
『みんな…ありがとう!!』
皆の応援のおかげで頑張れそうな気がする。
『りょうくん。私頑張るよ』
り「うん!!」
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年11月22日 0時