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りょうside
夏休みが終わり学校が再開した。
学校に来るももう彼女がいないのかと思いながら自分の教室へと足を運ぶ。
すると俺の教室から騒がしい声が聞こえた。
一体なんだろう…
し｢あ、りょうくん!!りょうくん!!｣
り｢どうたんだよ朝早くから｣
し｢いいから見てみて!!｣
り｢……ッ!!｣
俺は教室に入ると黒板には大きな絵が描かれていた。
その絵は仲むずましく話している男子生徒が5人いる姿が描かれていた。モデルはきっと俺達なんだなと少し笑ってしまった。
し｢Aちゃんやってくれたね｣
り｢彼女らしくていいんじゃない？｣
俺は自分の席に座ると机の中に数枚の紙が入ってるのに気づく。なんだろうと全ての紙を取り出すと、俺含めてメンバー全員宛ての名前が書かれていた。
し｢りょうくんそれ何？｣
り｢わかんない。柴田の分もあるよ｣
俺はしばゆーの分を渡し、自分宛ての紙を開いた。
り｢……これは｣
紙にはAちゃんが描いたイラストと俺宛てのメッセージが書いてあった。
りょうくんへ
これを見ているってことは私はもう転校しているんだろうね。りょうくんのおかげで初めて友達ができたし、素敵な思い出を作ることができたよ。
お祭りの時りょうくんの想いを聞いた時は驚いたけど、とても嬉しかったよ。
りょうくんの想い絶対忘れないで必ず岡崎に戻って来るから
私の事忘れないでね。
A
り｢Aちゃん…｣
し｢りょうくんのは何て書いてあったの？｣
り｢た、大したことないよ!?｣
し｢嘘だぁー。りょうくんニヤニヤしてるー｣
り｢そ、それよりこれ他の皆にも渡さないと。それと…｣
し｢それは？｣
り｢Aちゃんがコンクールに出す予定だった絵。先生に出してもらうように頼んでみる｣
し｢え!?俺まだ見てない!!｣
り｢コンクールに展示されるまでダメー。それより早く職員室行くよ｣
し｢あっ、待ってー!!｣
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2021年11月22日 0時
