34.第1回寝たら即帰宅の旅�� ページ34
私は脱落して荷物を持って、としみつくんがいるロビーに向かった。
『おまたせ』
と｢お前、もしかして…っ｣
『うん。アウトになっちゃった』
と｢お前…もしかして俺に気を使わせて｣
『違うよ。さっき大浴場で寝落ちしてたんだ。寝たらダメなのにズルした私が旅行してたらダメでしょ？』
と｢だからって……ハハッ｣
としみつくんは驚いた表情から急に笑いだした。
『としみつくん？』
と｢本当お前は馬鹿だな｣
『なっ、いきなりバカってなんだよ!!』
と｢わりぃわりぃ…でもお前って結構正直なところあるよな｣
『そうかな？』
と｢お前のそういうとこ嫌いじゃないぜ｣
『……ッ!!あ、ありがとう』
そんなこんな話していると、としみつくんが呼んだタクシーがやって来た。
と｢あ、来たな。んじゃ帰るとするか｣
『うん』
私ととしみつくんはトランクに荷物を詰め、タクシーに乗った。
と｢すみません。近くの駅までお願いします｣
｢かしこまりました｣
『ごめんね。私がいるせいで帰りゆっくりできないでしょ？』
と｢そんな訳ねぇよ。家に帰るまでが旅行だろ？｣
『何か家に帰るまでが遠足のようなくだりみたい笑』
と｢うっせ!!でもお前との旅行も悪くねぇかもな｣
『え？』
と｢な、なーんてな!俺は駅に着くまで寝てるから!!｣
としみつくんはサングラスをかけて眠りに入った。
『ちょっ!?としみつくん!?』
眠かったせいなのか、としみつくんはすぐに寝息を立てていた。もう…と思っていると、タクシーの運転手さんが私に声をかけてきた。
｢彼女さんも眠かったら寝てていいよ。着いたら起こすから｣
か、か、か、彼女!?
今運転手さん、今私の事彼女さんって言った!?
という事は彼氏さんは…って何急に変なこと考えてるんだ!!
にしてもタクシーの揺れで私も少し眠気がやってくる。
私は運転手さんのお言葉に甘える事にした。
こうして私ととしみつくんの寝たら即帰宅の旅の幕が閉じ、2人だけの家に帰るまでの旅行を満喫した。
(ほとんど寝てたけど)
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ぺぺぺ(プロフ) - こぶーさん» こぶー様コメントありがとうございます！他にも緑くん落ちの小説を作っているので、そちらもよかったらお願いします！ (2022年1月6日 20時) (
レス) id: 83a7dfa38f (このIDを非表示/違反報告)
こぶー - としみつに終始きゅんきゅんでした！素敵な小説ありがとうございます！！！ (2022年1月6日 16時) (レス) @page45 id: 12a3fd5c7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぺぺ | 作成日時：2021年11月3日 1時
