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「──みつ!─ちゃん!!」
誰か私の事呼んでる?
私はゆっくりと目を開けると、前方にてつやさん達がいた。
『あれ?皆さん?』
虫「サクラちゃん起きた?岡崎に着いたよ?」
『え!?うそ!?』
私の目は完全に目覚め、寝る前「起こすから」と言ってた張本人は私の隣でぐっすりと寝ていた。
『ちょっと!!としみつさん!!起きてください!!』
と「うっせーな。もう少し…」
『何寝ぼけてるんですか!!岡崎に着きましたよ!』
と「…え?まじ?」
彼もやっと目が覚めホッとした。
り「2人ともいい感じだったんだよ?」
『いい感じ?』
虫「とても良い寝顔だったんだよ」
と、虫眼鏡さんはいつ撮ったのか分からない、私達の寝顔の写真を見せてきた。
『え!?ちょっ…!?』
と「おい、虫さんこれ消せって!!」
し「ぷぷっ、おふたりさんお熱いねぇ〜」
て「もぉー!!お父さんは2人の交際なんて認めねぇぞ!」
と「お前は俺の父親でもねぇし、付き合ってもねぇわ!」
虫「としみつが怒ったぞー!逃げろー!」
と「おい!待てぇ!!」
てつやさん達は逃げる様にバスから降りて行き、としみつくんも追いかけに行った。
気づけばバスの中は私だけ。
急いで他のバディさんと合流しないと…
にしても、さっき虫眼鏡さんが見せてきた写真がさっきから頭から離れない。
私が彼の肩に凭れて仲むずましく寝ている状態。
どこぞのカップルなんだ…別に私ととしみつくんは付き合っては…
『……ッ』
またきた。また胸が熱くなっている。
私どうしたんだろう。私一体何をしたんだろう。
としみつの事を考えれば考える程顔が赤くなってしまう。
と「A?」
さっきまで皆さんを追いかけていたとしみつくんが戻ってきた。
『ど、どうしたの?』
と「荷物持つの忘れちまってな」
『そ、そう…』
ヤバい…目が合わせられない。
少しずつ彼は私に近づき胸の鼓動が早くなる。
と「なぁA。さっきの話の続き聞きたいか?」
私は軽く頷くと、彼は私の手をギュッと握る。ダメ…そんな事したら胸がはちきれそう。
と「A、俺…Aの事…」
と「す─── 虫「サクラちゃんいるー?」」
彼が話してる最中に虫眼鏡さんがバスの中に入ってきた。
虫「あれ?もしかしてお取り込み中だった?」
『い、いえ!どうしました?』
虫「明日の撮影でお願いしたい事があってね」
『あっはい。今行きます』
結局話の続きは聞けず謎が深まったままだ。
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ぺぺぺ(プロフ) - therigani0828さん» theirigani0828様。コメントありがとうございます!読んで頂き感謝しています!他の作品もありますので、そちらもよろしくお願いします! (2021年11月22日 18時) (レス) id: 1cd35f6c72 (このIDを非表示/違反報告)
therigani0828(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白くて更新がいつも楽しみでした(*^^*) 新作も楽しみにしています! (2021年11月22日 4時) (レス) @page50 id: 0fb7eb5917 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺぺ(プロフ) - Lucy-ruuさん» Lucy-ruu様。コメントありがとうございます!読んで頂き感謝しています!次回作もどうかよろしくお願いします! (2021年11月21日 23時) (レス) id: 1cd35f6c72 (このIDを非表示/違反報告)
Lucy-ruu(プロフ) - とっても面白かったです!更新をいつも楽しみにしていました。新作楽しみにしています!! (2021年11月21日 23時) (レス) @page50 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年10月12日 22時