特効薬は俺2

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『ちょっと、としみつくん!!どこ行くの!?』


としみつくんは何も言わぬまま私の手を引っ張っている。


『としみつくんごめん!!私が早とちりしたせいで…!!』


私の声が届いてるのやら…
しばらく足を進めていると小さな公園に到着した。


と｢…A｣


としみつくんは私の手を離し正面から抱きしめてきた。


『としみつくん…く、苦しぃ』


と｢ごめん｣


『…え？』


と｢飲みに行くって言ったくせに嘘ついてアイツらといて…傷ついただろ？｣


『ううん。私こそごめん…それより私に内緒で買い物って言ってたけど』


と｢……ッ!?しゃーねぇ、本当は明日渡すつもりだったけど…｣


としみつくんは私から離れると、ポケットから小さな箱を取り出した。


箱を開けると美しく輝く指輪が入っていた。


『としみつくん…それって……』


と｢見ての通りだ。A……俺と結婚してください｣


『……ッ』


彼は真剣な眼差しで私を見る。


『としみつくん…本当に私でいいの？後悔しない？』


と｢あたりめぇだ。前にも言っただろ？一生お前を守るって｣


その言葉で大粒の涙が零れる。
あぁ告白された時もこんな感じだったな。


と｢いつまで泣いてんだよ。お前は笑ってる顔が1番可愛いんだから｣


『としみつくん…』


と｢ん？｣


『こんな私だけど守ってね？』


と｢じゃあ…!!｣


『よろしくお願いします！』


涙を止めて満面の笑みで返事をする私。


と｢指輪つけていいか？｣


『うん』


そっと彼に左手を伸ばすと薬指に指輪をはめてくれた。


『きれい…』


と｢似合ってるよ｣


『ありがとう、としみつくん』


と｢愛してるぞ｣


『私も…愛してるよ』


お互い唇に口付けようとすると……



ガサッ……



『なに？』


草むらから何か物音が聞こえた。
2人で恐る恐る近づくと、そこには……

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