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長い追いかけっこが終わると皆でご飯を食べに行って、その後てつやさんの運転でマンションまで送ってくれた。
『てつやさん、ありがとうございます』
て「なんのなんの。それじゃあ!」
私ととしみつくんは部屋の階までエレベーターに乗る。
部屋の前に着くも扉を開けない自分がいた。
部屋に入ったらあの事を思い出してしまいそうで怖い。
開けたくても怖くて、手がブルブルと震えていた。
と「A?」
『としみつくん……』
と「…俺ん家泊まるか?」
『…うん』
としみつくんは察してくれたのか。
すぐに私を泊めてくれた。
お風呂も交互に入って、あとは寝るだけ。
と思っていたら、としみつくんは枕と掛け布団を持ち出した。
『としみつくん?』
と「俺はソファで寝る。Aはベッド使いな」
『でも…』
と「俺ん家のベッドはホテルの時のベッドと比べてちいせぇからな」
『でも私……』
私はギュッととしみつくんの裾を握った。
『私…としみつくんと…一緒に寝たい…です』
と「…ッ!!」
お互い顔を真っ赤に染める。
私ってこんな人間だったっけ?
『ち、違うの!!私は夢に……んッ!!』
私が話してる最中に唇が塞がれた。
『んっ……としみつくん?』
と「そんな事言ったら我慢できねぇだら」
私をゆっくりとベッドに押し倒すとしみつくん。
もしかしてこれって……
と「ほれ寝るぞ」
『……え?』
倒れた私の隣に横になるとしみつくん。
と「あ?一緒に寝たいって言っただろ」
『言ったけど……』
と「もしかしてイヤラシイこと考えてた?」
『ち、違う!!』
隣で私に向かってニヤニヤするとしみつくんに、私は顔を真っ赤にしながら彼の顔に向かって枕を投げた。
と「…っいってぇな!!」
『と、としみつくんがそんな事言うから!!』
と「ハハッ、わりぃわりぃ」
『もう…笑い事じゃ…ッ』
としみつくんに怒っていると彼は正面から抱きしめてきた。
『としみ…つくん?』
と「なぁA…俺と一緒に暮らさないか?」
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ぺぺぺ(プロフ) - therigani0828さん» theirigani0828様。コメントありがとうございます!読んで頂き感謝しています!他の作品もありますので、そちらもよろしくお願いします! (2021年11月22日 18時) (レス) id: 1cd35f6c72 (このIDを非表示/違反報告)
therigani0828(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白くて更新がいつも楽しみでした(*^^*) 新作も楽しみにしています! (2021年11月22日 4時) (レス) @page50 id: 0fb7eb5917 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺぺ(プロフ) - Lucy-ruuさん» Lucy-ruu様。コメントありがとうございます!読んで頂き感謝しています!次回作もどうかよろしくお願いします! (2021年11月21日 23時) (レス) id: 1cd35f6c72 (このIDを非表示/違反報告)
Lucy-ruu(プロフ) - とっても面白かったです!更新をいつも楽しみにしていました。新作楽しみにしています!! (2021年11月21日 23時) (レス) @page50 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年10月12日 22時