特効薬は俺2

68.としみつside ページ20

誕生日当日。
とうとうこの日がやって来た。


てつやのせいで最初に考えたプランが台無しになったが、俺はその後プランBを考えた。


俺はこのプランが成功するのが不安だが、頑張ってやり遂げるしかない。


そして事前に買っておいたプレゼントを車に潜ませて、俺はスタジオに向かった。


***


て｢──それじゃあ、バイバイ!!｣


本日最後の撮影が終わった。
これからAの誕生会に移る。


この前本人の前で誕生会やるって言ってたからサプライズどころじゃないが、主催であるてつやはウキウキしながら飾り付けをしていた。


て｢としみつー。そっち持ってー！｣


と｢あいよー｣


俺も飾り付けに参加してると、本日の主役のAがやって来た。


『私も何か手伝いますか？』


と｢今日はサクラが主役なんだから、そこで見ていて｣


て｢そうそう！すぐに終わるから｣


『…わかりました』


Aはちょこんとソファに座り、飾り付けしている俺達を眺めている。
頼むからこっちを見ないでくれ…
俺の理性が保てなくなる……


しばらくして飾り付けが終わり、誕生会が開始された。


て｢サクラちゃん！誕生日おめでとー!!｣


てつやの一言の後に一斉にクラッカーを鳴らした。


『皆さんありがとうございます！』


り｢これ、俺からのプレゼントね！｣


Aの目の前には大きなケーキが置かれていた。
りょうらしいプレゼントだ。


虫｢僕からはコレ！｣


『ボールペン？』


虫｢サクラちゃん結構スケジュール帳に書き込んでるの見ててね。このペン凄い使いやすいから使ってみて！｣


『ありがとうございます！』


ゆ｢次は僕から！｣


『わぁ！可愛いグラス！』


ゆ｢うん。飾るだけじゃなく、普段使いに良いなと思ってね｣


『ありがとうございます！』


し｢これは俺からー！｣


り｢なんか、しばゆーとてつやの怖いね｣


虫｢うんうん｣


して｢怖いって言うなー！｣


『……え？入浴剤？』


し｢サクラちゃんが疲れた時にこれを使って癒されたら良いなと思ってね｣


虫｢しばゆーがまともな事を言った…｣


ゆ｢明日は嵐じゃないか？｣


し｢俺はいつも真面目じゃー!!｣


『ありがとうございます！』


て｢んじゃ次は俺様だね！はい、サクラちゃん！｣


『高級ブランドのコスメ!?いいのですか!?』


て｢うん！日頃お世話になってるからね｣


『ありがとうございます！』


そして最後に俺の番が回ってきた。

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