特効薬は俺2

65 ページ17

夜ご飯のおすそ分けを渡しにとしみつくんの部屋にやって来た私。まさか部屋の中にまで招かれるという予想外な展開になってしまった。

『キッチン借りても大丈夫？』

と｢おう。皿も好きなの使って｣

私はキッチンを借りてスープを温め直す。
棚からいい感じのお皿を探して盛り付けて完成。

『…できた。としみつくんできたよ』

と｢ん。サンキュ｣

としみつくんの前にパソコンが置かれていた。
もしかして編集の最中だったのかな？

『今日の動画の編集？』

どんな感じになってるのか気になってパソコンの中を覗く。

と｢…!?ま、まだ途中だから完成するまで待っててくれ!!｣

としみつくんは焦る様子を見せながら急いでパソコンを閉じた。

と(危ねぇ…危うくAにあの動画を見られたのバレるとこだった)

『…？それよりスープできたよ？』

と｢お、まだ飯食ってなかったから腹減ってたんだ｣

としみつくんは｢いただきます｣と告げて、スープを口に含んだ。

と｢……んま！このスープ美味すぎ！｣

『良かったぁ』

と｢…あっ!!あとから辛さが…って!!やべぇ辛ぁ!!｣

『そんなに辛いかな？』

と｢辛いだろ！｣

としみつくんは悶えながら、コップに入ってる水をゴクゴクと一気飲みした。

と｢はぁ…はぁ…｣

『としみつくん大丈夫？』

と｢なんとか…お前よく平気で食えるな。てつやだったら死んでたぞ｣

『そう？それでもまだ辛さが足りないと思うけど』

と｢嘘だろ…？｣

その後としみつくんは、あーだこーだ文句言っていたが持ってきた分全部完食してくれた。

66→←64.としみつside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す