LOOK UP THE SKY (ページ11)

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Aside

『てつや？』

て｢……｣

無言で駅まで連れてこられて、終いには電車の中で抱きしめられてる。他にも乗客がいるのに変な奴らだと思われてしまう。……ほら、女子高生がこっち見ながらヒソヒソ話してる。

『てつや離して。他の人が見てる』

て｢Aから離れたくない｣

『何馬鹿な事言ってんの』

てつやが私に対する態度、接し方……

熱をもって私に触れてくる

私はてつやに頭を撫でられるのが1番の落ち着く

てつやは私の事好きというが

私はどう答えればいいの？

友達のままでいたらダメなの？

『……ねぇてつや』

て｢……？｣

『てつやはまだ私の事好き？』

て｢うん。好きだよ｣

『……私もてつやが好きだよ。でもこれは友人としてで、てつやが思ってる好きとはかけ離れてる』

て｢……｣

『でも、てつやとはずっと大切な友人としていたい。だからてつやは私よりもっと可愛い子と付き合って……ゴホッゴホッ!!』

て｢A!?｣

いきなり噎せるような咳が出てきた。咳が出る度苦しくなり私はてつやにしがみついた。

『ゴホッゴホッ!!』

て｢A!?大丈夫!?｣

『ゴホッゴホッ!!……だ、大丈夫……』

て｢でも顔色悪いよ。今から病院行こう｣

『大丈夫だよ。多分器官に引っかかっただけだから……』

て｢ダメ!!行こう!!｣

こう話していると別の駅に到着し、てつやは再び私の手を引っ張って電車から降りた。