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私は用事で岡崎駅に来ていた。
某ウイルスの影響か駅周辺は人気が少なく閑散してる様に見えた。
しばらくして用事も終わり、今日のところは帰ろうとしたら聞き覚えの声が聞こえた。
?「A?」
『…としくん!』
と「偶然だな。何してたんだ?」
『ちょっと仕事の用事で。としくんは?』
と「俺は旅行ロケで帰ってきたとこ」
『そうなんだ、お疲れ様』
としくんはたくさんの荷物を持っていて、少し寝不足な顔をしていた。
と「A、この後も仕事?」
『ううん。何も無いよ』
と「良かったら、俺ん家来ない?」
『え?いいの?』
と「あぁ、行く?」
『行きます!』
私がとしくんの家!?
私はドキドキしながらとしくんの家へ向かった。
と「着いたよ。入って」
『お、お邪魔します』
と「シャワー浴びてくるから適当に寛いでて」
『うん。行ってらっしゃい』
としくんはシャワーに行って、リビングには私1人のみ。私はソファに座って彼を待つことにした。
男の人の部屋なんて初めてだからどうしていいのか分からずドキドキしている。
としくんが帰ってきたら何話そう。
動画の話?五平餅の話?
それとも──
私のことどう思ってるのか
ううん!そんな事話したら変人だと思われる。
私は大きく首を大きく横に振る。
それにしても朝から用事で外に出てたから疲れちゃった。
としくんが戻ってくるまで少し休もうと思い目を瞑り、そのまま眠りについた。
としみつside
俺は偶然Aに会い、そのままを家に招いた。
女なんて家に入れるの初めてだし何を話せばいいんだ。
動画の話?五平餅の話?
それとも──
俺のことどう思ってるのか
俺はどうしていいのか分からずモヤモヤしたままシャワー室から出た。
着替えを済ませてリビングに戻るとソファの上で寝ているAがいた。
俺は起こしたら可哀想と思い、膝にブランケットをかけて、Aの横に座った。
と「……」
改めて見るとやっぱり可愛い。
仕事を頑張ってるところも、健気なところも全部好き。
と「俺、Aが好き」
俺は寝ているAの唇にそっとキスをした。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年8月18日 22時