14.としみつside ページ14
今日はいつもより早く撮影が終わってAのとこに来たのに、まさかてつやが着いてきて予想外の結果になってしまった。
て「としみつがまさかコソコソと女の子と会ってるとはねぇ〜」
と「俺は五平餅食いに来ただけだ。食ったらさっさと帰れよ」
て「えー、つまんないー」
と「つまんなくねぇ」
てつやがいるせいでAといる時間が減ってしまうと思い、俺はイライラしていた。
少し落ち着こうと思い、俺はAが用意してくれたお茶を口に含んだ。
て「もしかしてとしみつ。あの子のこと好きでしょ?」
と「ブーッ!!」
て「うわっ!!としみつ何やってんだよ!?」
俺はついてつやの言葉でお茶を吹いてしまった。
と「お前!何言ってんだよ!」
俺は更にイライラしてると、出来たての五平餅を持ったAが戻ってきた。
『─としくん大丈夫!?』
と「大丈夫大丈夫。大したことないから」
『でも服濡れてるよ!…これ使って』
Aはポケットからハンカチを出して俺に差し出した。
と「いいって。すぐ乾くから」
『だめ!シミになるかもしれないし』
と「ありがと」
俺はハンカチを受け取り、濡れた部分を拭き取る。
と「ありがと。ハンカチは洗って返すね」
『いいって!気を使わせなくても』
と「いや、これぐらいさせて。ね?」
『それじゃあお願いします』
俺とAと会話してる中、隣にいるてつやはずっとニヤニヤしていて、それに気づいた俺はAに見えないようにてつやの足を強く蹴った。
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作者名:ぺぺぺ | 作成日時:2021年8月18日 22時