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『すみません。今度…… と「俺を追ってここに来た」』
『…!!としみつさんみたいに視聴者さんが喜ぶ……』
と「どうでもいい!!どうでもいいんだよ。お前みたいな恋愛ごっこに付き合ってる暇なんかねぇんだよ。やる気がねぇんなら辞めれ」
『……』
その後はとしみつさんが1人で撮影に挑み、私はただただカメラの裏で立ってるだけ。
結局私は何もすること無く撮影が終わり、何も役に立つ事が出来なかった。
としみつさんもあれから私に話しかけることなく車に揺られ行きの時より澱んだ空気が流れる。
私のどこがダメだったんだろう……やっぱりとしみつさんを好きになったらダメだったのかな?
としみつさんの事を考えてるといつの間にかスタジオに到着していた。
『今日はありがとうございました』
と「……」
何も返事をせず先にスタジオに戻る彼。私はかなり気まづいと思い、少し距離をおいてからスタジオへ戻った。
『ただいま戻りました』
て「おかえりナリちゃん!」
ゆ「撮影上手くいった?」
『はい……なんとか……』
私の嘘の返答のせいで「じゃあ仲直りだね」「良い動画ができそう!!」と意気込む様子があった。
どうしよう……皆さんに嘘言っちゃった。
すると少し離れた場所にはとしみつさんの姿が見えた。
『……ッ』
どうしよう……としみつさんを見るとさっきの出来事を思い出して目から……
『ごめんなさい。ちょっとお手洗いに……』
私は皆さんの輪から離れトイレに駆け込み、扉を閉めた瞬間目から涙が溢れ出た。
よかった……少し遅かったら皆さんに心配かけるところだった。
やっぱり彼を好きになっていけなかっただろうか……
私……としみつさんを好きになったらダメなのかな?
私は気が済むまで1人トイレの中で涙を流していた。
と「………」
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作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時