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晴れて正式に恋人同士になった私ととしみつさん。
少しは優しくしてくれるのではないか……と思ったのだが
と「A!!またここ間違ってるぞ!!」
『ごめんなさーい!!』
相変わらずのスパルタ指導。
周りからも本当に付き合ってるのか?と疑われる事があるが、少しだけとしみつさんの対応も変わった。
と「ったくまたお仕置が必要だな。来い」
て「あーあ、また始まるー」
虫「懲りないよねー」
私の腕を引っ張りながら仮眠室へと進む。
中に入ると決まってとしみつさんはベッドに座り、私は彼の膝の上に座る。
『としみつさん恥ずかしいですよ……』
と「お前がミスして落ち込むとこ見たくねぇから、こうやって元気づけてるだら」
そう言いながら私の頭を撫でるとしみつさん。だったら怒鳴らなくてもいいのに…優しいのやら馬鹿にしてるのやら……
と「にしても腹減ったなぁ…五平餅食いたい」
『もう……何本食べますか?』
と「4本」
『4本!?1人でそんなに食べたら太りますよ!?』
と「誰が1人で食うって言った!?お前と2本ずつに決まっとるだろ!!」
としみつさん……ちゃんと私の分まで考えてくれて……私感激!!
と「何だその目は……つーか、次の撮影俺出番ないよな?」
『はい。確かそのはずですが』
と「んじゃ行くか」
としみつさんはまた私の腕を引っ張り仮眠室から出る。
『えっ!?としみつさん!?』
り「としみつどこ行くの?」
と「ちょっと散歩。すぐ戻ってくる」
散歩と称して車に乗り込む私達。
『もう皆さんに怒られても知りませんからね』
と「わーってるって」
『もう……』
と「……拗ねた顔も可愛い」
『えっ!?』
と「可愛い」
『もう1回言ってください!!録音したい!!』
と「アホか。ほら行くぞ」
『えぇー……』
一目惚れで5年越しに出会った彼は
怖くて厳しくてとても高難度が高い人だったが
今はちょっと
優しさが出てきて
私にとって最高の彼氏です!!
【END】
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作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時