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あれから数日後──
『大河A!!今日より復帰しました!!』
て「ナリちゃん！もう傷は大丈夫なの？」
『はい！ご心配おかけしました』
ストーカー騒動で大怪我し、クリスマスも年末年始も病院で過ごす有様だったが、日替わりで東海メンバーや先輩バディさんがお見舞いに来てくれて寂しい思いはしなかった。
それにそんな私に起こった奇跡…としみつさんが私の恋人に!!本当夢のような出来事だよ……
きっととしみつさんに会ったら「おかえり。よく頑張ったな」って褒めてくれるに違いない。
と「A？」
ほら来た!!私の恋人──!!
と「ほらよ。入院してる間に追加された資料。あと来週遠方で撮影するからそれの──」
恋人になっても変わらずの態度。
少しは甘えてくれてもいいのに……
そんな事思いながら仕事していると、気がつけば本日分の撮影が終了してた。
帰る支度をしているとスタジオで泊まってた荷物を持ち帰ってない事を思い出した。
虫「あれ？ナリちゃん帰らないの？」
『ちょっと泊まってた時の荷物あるので、それ纏めたら帰ります』
虫「そっか。じゃあ戸締りお願いね」
私は仮眠室に行き荷物を纏めた。
……よし、これで全部かな。そろそろ帰ろうかなと思ってると仮眠室の扉が開いた。
と「終わったか？」
『としみつさん…！待っててくれたのですか？』
と「別に少し仕事が残ってたから」
本当は私のこと心配してたんじゃないかなって。素直じゃないなぁ…
『私そろそろ帰りますが、としみつさんは？』
と「俺も帰る……けど」
としみつさんはベッドの縁に座り「ほら」と手を広げて私を呼んだ。
『えっ…？これって乗れってことですか？』
と「嫌？」
『嫌じゃないけど……きゃっ!!』
としみつさんは私を持ち上げ、としみつさんの膝の上に乗せた。
『としみつさん……ッ』
と「A……」
としみつさんは私の頬を触れ優しく口付けた。
と「可愛い……」
『えっ!?今なんて……!?』
と「何でもねぇ。それより寄りたいとこがあるから付き合え」
そう言ってスタジオから出ていくとしみつさん。
私も後をついて行きとしみつさんの車に乗りどこかへ進む。
と「……着いたぞ」
着いた先は見覚えのある長い石段。
一段一段登るとそこは──
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作者名：コロッケ | 作成日時：2023年11月1日 5時
