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『としみつさん待ってください……って……綺麗……!!』
としみつさんを追いかけてるとイルミネーション会場に辿り着いた。
と「少し見てくか」
『いいんですか?』
と「あぁ。まだ時間あるし」
私達はイルミネーション会場に足を運び、様々なイルミネーションを眺めた。
『イルミネーションって何でこんなにワクワクするんでしょうね』
と「そうだな。冬の風物詩って感じだよな」
そう言いながらイルミネーションを眺めてるとしみつさん。本当絵になるなるなぁ……
私はそんなとしみつさんを眺めてると目が合った瞬間、少し私に向かって笑ってくれたように見えた。
『……ッ』
と「── い。おい!!」
『……えっ!?』
と「そろそろ帰るぞ。寒い」
『はい……』
再び歩を進める2人。
さっきの笑顔は何だったんだろう……
『……あれ?ない?ない!?』
と「どうした?」
『さっき買ったもの、お店に置いてきちゃったかも!?』
と「ったく何やってんだ…取ってくるからここで待ってろ」
としみつさんは荷物を私に預け先程の店へと戻って行った。
『はぁ……』
今日1日としみつさんと一緒にいたけど私迷惑じゃなかったかな?
でもいつも以上にとしみつさんと過ごせて凄い楽しかった。スタジオに戻るまであと少しだけど、いい思い出ができたら──
「ナリさん…」
『……!?』
どこかで聞いた声で私の名前を呼ぶ。
振り向くとそこには──
「どういうことなの……俺の事好きになってくれないの?」
そこにいたのはこの前会った私のストーカー
「どういうことだよ!?何でアイツと……!!」
私へ詰め寄り手を掴む男……
『……!!?は、はな……ッ!!』
「なぁ、あんな底辺男と付き合ってんのか!?」
『や、やめて……ッ』
「おい!!」
荷物を取りに行ってたとしみつさんが私の元に駆けつけてくれた。
『としみつさん……』
「な、何すんだ…!!」
と「いいからこっちに来い!」
としみつさんは私と男の距離を離し、どこかへ連れていこうとする。
「この……いつもいつも邪魔ばかりして」
男はポケットから先の鋭い物を取り出して、としみつさんの方へ振りかざし──
『……ッ!!としみつさん!!危ない!!』
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作者名:コロッケ | 作成日時:2023年11月1日 5時