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虫「としみつーどこにいるのー」
扉の向こうから虫さんが呼んでる。
としみつさんはやっと私を解放し扉が開いた。
と「どうした？」
虫「この撮影に使ったやつなんだけど──」
としみつさんは仮眠室から出ていき私一人になった。
はぁ……何だか開放感があって、さっきまでの緊張感が嘘だったかのようだ。
というより、さっきのをまとめると……
としみつさんの前で他の男性に近づいたらアウトってこと!?無茶でしょ!!一生ドレイでいろって!?ダメでしょ!!!!!!
でもさっきとしみつさんが言ってた──
“持ち主以外に気を向けているのがすっげぇ気に食わねぇ”
そんな台詞が嬉しいとかどうかしてるかな
もう私ってバカだな
***
て「今日の撮影終わりー」
し「今日も食べすぎた…」
ゆ「俺トイレ…」
今日の仕事は終わり、残るは後片付けだ。
て「そういえばナリちゃん。としみつと仲直りできた？」
『あ、えーと……』
て「……ん？どうしたのナリちゃん!?」
『え？何ですか？』
て「首筋赤いよ!?なんかぶつけた!?」
『え？赤く……？ぶつけ……？』
私は何かあったかと考えていると、さっきとしみつさんと話してる最中にあった感触を思い出した。
あれってもしかして───ッ!!
て「結構赤いよ？虫刺され？薬つける？」
『えっ、そそそそうなんですか……』
て「で、としみつと仲直りは？」
『えーと……これ放っとくと消えますかね？』
て「……？」
5年越しの恋心が
どんどん加速していきそうです
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作者名：コロッケ | 作成日時：2023年11月1日 5時
